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第160回(6/14) ニオイ

ゲンキリサーチャー:レッド吉田

夏の暑さ対策に役立つスタミナ食材。
中でもその王様はニンニクですが、あまり食べ過ぎると気になるのがニオイ。
食べた日の翌日までニオイが残ることもあります。
そこで今回は気になるニオイの実態について徹底リサーチ。
ニンニクを摂取して生まれる「外から臭」を和らげる食材を実験で明らかにします。
さらに体内の異常が原因となって生まれる「内から臭」について、病気が隠された恐ろしいニオイを専門医に解説してもらいました。

外から臭 ニンニクのニオイの撃退法

ニンニクに含まれるアリシンという成分。
これが体内のビタミンB1と結合すると、糖質を分解してエネルギーを生産します。
これが、ニンニクがスタミナ食材と言われる所以です。
他にも血栓予防や血管の老化対策、血圧低下や免疫力アップ、さらにはがん予防までニンニクにはたくさんの効能があるといいます。
しかし食べると気になるのがやはりニオイです。

番組で行った実験では、ニンニクを食べて2時間後、一度ニオイのレベルが下がりました。
この時ポイントとなるのが唾液の分泌量。
唾液には口腔内のPh値を整える「唾液緩衝能」や、口腔内の汚れを洗い流す「唾液自浄作用」があります。
アゴの下にある顎下腺というツボを適度に押すと唾液の分泌がアップするため、食後すぐのニオイを和らげてくれます。
また食べた直後に電車などに乗る場合は、ガムで唾液の分泌を促すのもおススメです。

しかし4時間ほどたつと、またニオイレベルは急上昇。
これはニンニクの中の成分アリシンが消化・代謝され、腸の中で別のニオイになり、
それが腸管壁を通って血液に乗り肺に運ばれるためです。
結局すべてのニオイがおさまるまで、10時間近くもかかるという結果になりました。
そこで牛乳、リンゴ、酢昆布のなかで一番、不快なニオイを和らげるのに効果的なのはどれか、を実験したところ、
リンゴが1位という結果になりました。
リンゴにはニオイ成分のアリシンを分解するポリフェノールが豊富に含まれ、さらに食物繊維が腸内でのニオイの発生を抑制してくれます。
リンゴはジュースでも効果は期待できます。果汁が多いリンゴジュースほどポリフェノールが多く、消臭効果が高まります。
またすぐに飲み込むのではなく、口の中をすすぐようにして飲むと良いでしょう。
逆に肉などのタンパク質は体内でアンモニアを生成するため、それがニンニク臭と合わせってニオイが強くなるといいます。

医者が教える!内から臭に隠された病気のサイン

(1)甘酸っぱい体臭は糖尿病
身体は本来、食べた糖がインスリンと共に入ってきてエネルギーになりますが、インスリンが不足したりきちんと作用しなくなったりする糖尿病にかかると、糖の代わりに脂質をエネルギー源にします。するとケトン体という甘酸っぱいニオイを放つ物質が生まれます。

(2)身体から腐敗臭がする場合は皮膚の病気や皮膚がんの可能性
皮膚がんによって皮膚細胞が死んでいきますが、その皮膚が壊死したニオイがします。卵や動物系のものが腐ったようなニオイは要注意です。

(3)口からのアンモニア臭は進行した肝臓病
本来肝臓には、食べ物を消化吸収する際に生まれるアンモニアを解毒する作用があります。しかし肝機能が低下するとそれがそのまま血液に流れ、呼気からアンモニア臭が漂います。

他にも危険な身体のニオイには次のようなものがあります。
・呼吸器系のがん→肉の腐ったニオイ
・大腸がん→腐った玉ねぎのニオイ
・乳がん→たくあんのニオイ
・胃炎、十二指腸潰瘍→生魚のニオイ
・副鼻腔炎→下水のニオイ

「病気によるニオイの変化に気付くためのチェック法」
週一回、その日来ていた服をビニール袋閉じ込め、ニオイをチェックしましょう。健康な時のニオイがわかっていれば病気になったときのニオイも理解、把握しやすくなります。

<訂正のお知らせ>

6月14日放送の「〜内と外から漂う難敵〜ニオイの元を撃退せよ!」で、ニオイが発生する可能性があるとして紹介した皮膚がん
「有棘細胞がん」と「基底細胞がん」の写真と説明が間違っていました。

正しい症例写真と説明は下記のとおりです。

なお、皮膚の内部にできるがんはニオイが発生しません。
お詫びして訂正します。