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第156回(5/17) コレステロール

ゲンキリサーチャー:ザ・たっち

知っているようで実は知らないコレステロールの謎。
皆さんも卵は食べても良いのか悪いのか、迷ったりしていませんか?
そこで今回は、コレステロールについて徹底調査。
数値だけではわからない意外な原因や、心筋梗塞を克服した人が実践する驚きの対策など、コレステロール調整法をお教えします。

コレステロールが増える原因とは?

これまで卵やイカ、いくらなどコレステロールを多く含む食品は、摂りすぎると良くないとされてきました。
しかし厚生労働省が定める食事摂取基準の2015年版では、コレステロールの食事摂取の目標量がなくなっています。
実は、コレステロールの多い食品を食べても血液中のコレステロールが上がる人と上がらない人がいます。
私たちの身体の中のコレステロールは、食品から摂取されたものが30%、残りの70%は肝臓で別の栄養素から作り出されたものです。
さらに肝臓が身体の中のコレステロールを調整しているため、コレステロールの多い食品を食べたからと言って数値が上がるわけではないのです。
大切なのはLDLコレステロール(悪玉)とHDLコレステロール(善玉)の比率です。
LDL÷HDLが3を超えると危険域に入ると言います。
なぜLDLコレステロールが増えてしまうのでしょうか。

原因(1) 食べ過ぎによるカロリーオーバー
カロリーを摂りすぎてエネルギーが余ってしまうと、肝臓で「アセチルCoA」という物質が増え、コレステロールを作り出してしまいます。
その結果、肝臓でコレステロールの量が調整できなくなり、血液中のLDLコレステロールが増えてしまいます。

原因(2) 閉経
女性ホルモンの一つエストロゲンには、LDLコレステロールを肝臓に取り込んで分解するのを助ける働きがありますが、閉経するとエストロゲンが減少するため血液中のLDLが増えてしまいます。40代からあまり変化しない男性に比べ、女性は加齢とともにLDLコレステロールが上がり動脈硬化のリスクが高まるので、注意が必要です。

原因(3) 体質
痩せていたり、生活習慣には問題がないのにLDLの数値が高い人は、コレステロールを吸収しやすい体質の可能性があります。
このタイプの人はコレステロールを多く含む食品を摂りすぎないようにしましょう。
家族が血管の病気にかかっている人はこの体質の可能性が高いので注意しましょう。

他にLDLを増やす生活習慣

(1)飽和脂肪酸(動物性脂肪)
乳製品にも動物性脂肪が多く含まれています。コレステロールの数値が高い人は、牛乳を1日200〜400CCまでに抑えたり、低脂肪のものにしたりしましょう。
(2)食べ過ぎ、肥満
(3)運動不足
(4)睡眠不足
(5)飲酒、喫煙
このように注意すべき点は、食品から摂るコレステロールよりも他にたくさんあります。自分自身の生活習慣を見直してみましょう。

善玉を増やして血管を若返らせる方法

(1)ウォーキング
ウォー―キングなどの有酸素運動は、HDLコレステロールを増やすのに効果的です。
HDLコレステロールには、血管内のプラークを除去してくれる働きもあります。

(2)食事
LDLを下げてHDLを上げる働きのある大豆料理や青魚を普段から摂るようにしましょう。
また酒粕にもLDLコレステロールを下げる働きがあります。
酒粕のタンパク質は消化されにくいためそのままの形で小腸まで運ばれ、余分なコレステロールを排出してくれます。酒粕は1日50gを目安に食べると効果的です。
粕汁や甘酒のように調理してもコレステロール値改善の効果は期待できます。