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第149回(3/22) 腎臓

ゲンキリサーチャー:深沢邦之

別名「沈黙の臓器」とも言われる腎臓。
痛みが出にくく、気付くと手遅れになっていることも多いといいます。
さらに腎臓は、一度機能を失うと再生することは不可能と言われていて、一生治療を続けなくてはいけません。
そこで大切なのは腎臓からのサインにいち早く気付くこと。
今回は腎臓のチェック項目一つ一つをじっくりと解説します。
自分の腎臓を総点検してみましょう。

腎臓の役割

腎臓にある糸球体という毛糸玉のような組織。ここを血液が流れると、粒子が大きい血球やタンパク質などの栄養分はそのままに、
粒子が小さい老廃物や余分な水分だけが通過します。
つまり糸球体でろ過されることで血液が尿となり排泄されています。

尿でわかる腎臓の健康チェック

(1)回数 1日10回以上、夜間に4回以上尿が出る方は
慢性腎不全の可能性があります。(尿の濃縮機能が低下)
(2)色 尿の色が赤黒く非常に濃い場合、腎臓のろ過機能が低下している可能性があります。
(ろ過機能の低下で血球が尿に混ざる)
(3)状態 きめ細かい泡が立ち、消えにくい場合(3分たっても消えない場合)、腎臓のろ過機能が低下している可能性があります。
(ろ過機能低下でタンパク質が尿に出る)

リスクが高まる症状の組み合わせ

(1)血尿+ノドの痛みや腫れ=腎臓病の可能性80%
血尿だけなら膀胱炎など他の病気でも現れることがあるので可能性は20%です。しかしノドに菌が入るとそれを排除しようと免疫物質ができ、その免疫物質の一部が腎臓にくっついて炎症を起こす可能性があるのです。そのためノドが腫れて痛い時に血尿が出る場合は腎炎の可能性が高くなります。

(2)尿の泡立ち+脚のむくみ=腎臓病の可能性50%
腎臓の働きが低下すると水分の調整ができなくなり、脚がむくむようになります。脚のむくみは、すねの骨の上を親指のはらで10秒ほど押す方法でチェックして下さい。親指をはなしても指の跡がくっきりと付くのはむくみのサインです。

(3)尿の泡立ち+脚のむくみ+下痢=腎臓病の可能性90%
腎臓に問題があると脚だけではなく腸もむくみます。すると腸から必要な水分が吸収されず下痢になってしまいます。
(2)の症状に下痢が重なる場合はすぐに専門医を受診しましょう。

腎臓病の主な原因は生活習慣病の糖尿病や高血圧です。
高カロリー食が多い現代ですが、腎臓をいたわるためには高脂肪、高タンパクのものは控えるように心掛けましょう。また高血圧も腎臓に負担をかけます。塩分の取り過ぎにも注意が必要です。
人工透析が必要になると長時間の治療以外にも水分や食事の制限など、生活の自由が奪われてしまいます。
腎臓の機能の低下はまず尿に現れやすいので、日ごろから尿の状態を確認しておくことが大切です。