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第137回(2014.12.21)

肝臓とお酒

肝臓とお酒

ゲンキリサーチャー:木本武宏
ゲスト:西村和彦
ドクター:森山光彦

これからの年末年始、何かとお酒を飲む機会も増えてきますが、実は飲むときのちょっとしたコツで、悪酔いや二日酔いを予防することができるかもしれません。
そこで今朝は、お酒と上手に付き合う方法を徹底リサーチ。
牛乳を飲むと良いなど、お酒にまつわるウワサの真相や、肝臓に負担をかけないお酒の飲み方などをご紹介します。

お酒にまつわるウワサの真相

そもそも「酔い」というのは、肝臓で分解しきれないアルコールが脳に行くことによって起こります。この状態がひどくなると、酩酊状態や頭痛、吐き気などのいわゆる悪酔いになってしまいます。

・飲む前に牛乳を飲むと胃に膜を張るので悪酔いしない?
牛乳を飲むと胃に膜が張るというのは本当です。そして番組で行った実験では、ビールだけを飲んだ時に比べて牛乳を飲んだ時の方が、アルコール濃度のピークが低くなっていました。
これは、牛乳を飲むと胃の粘膜に牛乳が入り込むようにして胃にへばりつき、アルコールの血中濃度の上がりが遅くなるためです。
さらに「BCAA」という成分を含む食材と一緒にお酒を飲むと、効果が上がります。BCAAは、肝臓のエネルギー源として重要なアミノ酸の一種でアルコールの分解を助ける働きがあり、酔いを早くさめさせる効果があります。BCAAはまぐろや豆腐、ヒジキ、鶏のムネ肉などに多く含まれています。

・シメに食べる炭水化物の効果は?
炭水化物に含まれるブドウ糖にはアルコールの分解を助ける働きがあるため、シメに雑炊やうどんなどを摂ると二日酔いの予防になります。お酒を飲んだ後に食べる炭水化物は太る原因になるため敬遠しがちですが、お茶碗一杯程度の雑炊はおススメです。

・強いお酒とお水を一緒に飲むと二日酔いになりにくい?
水を飲みながら強いお酒を飲むとアルコールが薄められ、悪酔いはしにくくなります。ただし、二日酔いになるかならないかは摂取したアルコールの量によって決まるため、二日酔いになりにくいとは言えません。
また強いお酒を飲んだ時は、お酒が残る以外の原因で二日酔いになることもあります。これは強いお酒で胃や食道が荒れるためで、朝起きてたとえお酒が抜けていたとしても、胃がムカムカするなどの症状が現れます。他にもお酒が原因の脱水症状は、頭痛やだるさ、吐き気などを引き起こします。

ウコンの効果は?

ウコンに含まれるクルクミンという成分が肝臓の働きを助け、アルコールの分解を促進する効果があります。ただし大量のお酒を飲んだ場合はその効果も薄れてしまうため、安心して飲み過ぎないようにしましょう。

症状別二日酔いの朝の対処法

まず、二日酔いの朝お風呂に入ったりシャワーを浴びたりするのはやめましょう。アルコールは肝臓でしか代謝されないので、汗をかいてもアルコール濃度は減りません。むしろ脱水症状がさらに進んで、場合によっては命の危険もあります。症状別二日酔いの朝の対処法は次の通りです。

(1)酔い
まだ酔っていると感じるときは、まず朝食を摂りましょう。肝臓にエネルギーを充分に送り込むことがアルコールの代謝を活性化するカギになります。
(2)脱水症状
水分を摂ることが大切ですが、おススメはスポーツドリンクです。ナトリウムやカリウムが体液に近い濃度で含まれているため、水よりも吸収が早くなります。
(3)胃がムカムカする
シジミの味噌汁がおススメです。シジミには胃の調子を整えるタウリンが多く含まれています。ただしシジミには鉄分が多く含まれているため、肝臓に問題がある人は注意が必要です。
(4)頭痛
コーヒーを飲むのがおススメです。コーヒーに含まれるカフェインには、頭痛の原因である血管の拡張を和らげる効果があります。ただし胃を刺激する作用もあるので、胃に問題がある人は控えた方が良いでしょう。

肝臓に負担をかけないようにするためには、やはり適量のお酒を飲むことが大切です。ビールなら中瓶一本、日本酒なら一合、ウィスキーならダブルを一杯、これが一日の適量です。
飲み過ぎには注意しましょう。

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