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第135回(12/7) 実は身体に悪いこと

ゲンキリサーチャー:ヴェートーベン

番組でも度々紹介してきた、健康にまつわる数々の新常識。例えば、以前は運動中に水を飲んではいけないとされていましたが、今はこまめな水分補給が大切だということは広く知られています。
他にも午後10時から午前2時は肌が回復するゴールデンタイムではなく、寝付いてから3時間、深く眠ることが大切ということや、インフルエンザにかかっても、お風呂に入ってウィルスを洗い流すことで感染予防につながる等、時代が変われば常識も変わります。
そこで今朝も、健康にまつわる新常識を大特集。どちらが正しいのか、専門家の先生たちが大激論を交わします。

お肉は健康に良い?

肉の食べ過ぎに警鐘を鳴らすのは健康管理の専門家、西崎先生。肉好きな方は比較的濃い味に慣れ、思った以上に脂を摂ってしまう傾向にあると言います。また野菜を食べない人も多いので、40〜50代以降のメタボの方が肉ばかり食べると健康に対するリスクが高まります。そのため肉だけでなく、野菜や魚もバランス良く食べる必要があります。

反対に健康と栄養の専門家、新開先生は、肉を控えて「低栄養」になる人が増えている事を指摘しています。「低栄養」は肉などを食べないことによるタンパク質不足が原因で、栄養失調の一歩手前の状態になること。特に高齢者ではこの10年で約2倍に増えています。低栄養になると時間をかけて運動機能が衰え、やがては寝たきりの状態になってしまうことも。
肉は身体にとって大切な栄養素です。不足しがちな人は2日に1回を目安に、メタボの人は脂っぽい料理に注意して、身体に合わせた食べ方をしましょう。

水は1日2ℓ以上が身体に良い?

水はやみくもに飲めば良いというものではない、というのは泌尿器の専門家、榎本先生。
毎日2ℓ以上水を飲み続けていると、頻尿になる確率が高くなります。1日に出す老廃物の量は一人ひとり決まっていて、尿の量とは関係ありません。また水を飲んだからといって血液がサラサラになるわけでもありません。そもそも血液がドロドロになるのは、生活習慣などで赤血球や白血球などの量や質が変化するためです。食生活を改善することで血液をサラサラにすることはできるかもしれませんが、水を飲んだだけでサラサラにはならないのです。

一方腎臓の専門家、大野先生は痛風、尿路結石のある人・尿酸値が高い人は1日2ℓ以上水を飲むべきだと言います。尿路結石の原因の一つは尿酸の結晶化。
尿酸は通常尿にとけていますが、濃度が高まると結晶化します。そのため水を多めに飲めば尿路結石を予防するのに効果的です。またもともと尿酸値の高い痛風の方は尿路結石にもなりやすいため、同じように注意が必要です。
身体の状態や病気によって飲むべき水の量は違ってきます。ちなみに腎臓を温存するのに必要な量は1ℓから1.5ℓとのこと。頻尿が気になる方は1日に飲む量の8割を午後2時までに飲むようにしましょう。

炭水化物・白米は身体に悪い?

最近、白米等の炭水化物が身体に及ぼす影響を扱った書籍が話題になっていますが、その真相は?
健康長寿に詳しい白澤先生によると、実は白米や炭水化物は基本的にとらなくても良いと言います。
炭水化物に含まれる糖質は脳や全身のエネルギーとして利用される大切な栄養素です。しかし必要以上の炭水化物を摂取すると余分な糖質が体内に蓄えられ、肥満につながります。
糖質を摂らなくても、自分の身体のタンパク質やアミノ酸から新たに糖を合成することができるため、外から糖を摂取する必要はないとのこと。

一方アンチエイジングに詳しい小林先生は、体内で糖を作る際、タンパク質の分解と同時に筋肉も失われてしまうため、体力維持や健康をトータルで考えると、損失が大きく効率が良くないと言います。
特に、成長期の子供や、高齢者の炭水化物摂取の過度の制限は危険とのこと。

一般的に、糖質の目標摂取量は1日250g以下。角砂糖でいうと62個までにとどめるのが目安といわれています。ごはん一膳分は角砂糖およそ15個分です。

血糖値が気になる方や肥満ぎみの方は糖質の摂取量を考慮しましょう。
糖質の摂りすぎの一つの目安として、ごはんを食べた後いつも眠くなるという方は、要注意なのだとか。
自身のコンディション等を考えながら、バランス良く炭水化物を加減するのが適切のようです。