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第127回(2014.10.12)

気象病

気象病

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:舟久保恵美

台風が多く発生し、気温の変化も激しくなる秋。
急激な気象の変化で身体の不調を感じる人が増える季節でもあります。
天気予報と共に、「うつ気分予報」や「ぜんそく予報」なども発表されているほどです。
身体が不調になる気象条件やその時体内で起こる変化とは?
今回は、気象が原因で起こる身体の変化を徹底リサーチします。
ちなみ人間の脳は、気温が15℃をきると活動が活発になり、最も良いのが気温5℃だそうです。

秋に感じる身体の不調

(1)関節痛
秋は寒暖の差が大きい季節です。暖かい状態から気温が下がり寒い状態になると、人間の身体は血管を収縮させることで血圧をあげ、体温の低下を防ごうとします。この働きは交感神経が優位になることで行われていますが、実はこの交感神経の働きが関節の痛みを引き起こしています。
腰やひざなどの神経は、一度損傷すると治ったように見えても過敏になっていて、交感神経の影響を受けやすくなっています。そのため急に冷えたりするだけでも過敏になった神経が「痛み」として感じてしまいます。関節の痛みなどが気になる方は身体を冷やさないことが大切です。
また急激な温度変化も避けるようにしましょう。

(2)咳ぜんそく
秋になると増えると言われる咳ぜんそく。熱など、他の風邪の症状はないのに1か月以上咳が止まらないのが特徴です。
1つ目の原因にあげられるのが気温差。気道は気温差にとても敏感で、空気が冷たいまま肺に入ってくるだけでも敏感に反応して収縮してしまうため、咳き込みやすくなります。
2つ目の原因はダニの死骸です。夏に繁殖したダニの死骸が室内にもっとも蔓延する季節が秋。気道がアレルギー症状を起こして収縮し、咳き込みやすくなります。
さらに咳ぜんそくで怖いのが、悪化するとぜんそくになってしまうこと。
ぜんそくは発症すると治る可能性はほとんどなく、呼吸困難などの激しい発作と一生つきあわざるをえなくなってしまいます。
ぜんそくを予防するには身体を暖かくすること。洋服一枚で体感温度は5℃違うと言います。またマスクで冷たい空気を防いだり、こまめな掃除でダニを防いだりすることも効果的です。

(3)頭痛
台風が多く発生する秋。気圧の変化は頭痛を引き起こします。
気圧によって内耳にある内リンパが膨張すると、人によっては自律神経のバランスを崩し脳の血管が拡張します。この血管の拡張が脳の神経を圧迫し、頭痛となって現れるのです。また内耳や自律神経が影響を受けやすいのは気圧が変動している時です。台風が近づいて徐々に気圧が下がっている時や、台風が通り過ぎる時などが頭痛発生の原因になります。ただしこの頭痛は誰にでも起こるわけではなく、普段から頭痛がある人に症状が出やすくなります。頭痛は大きく二つの種類にわけられますが、タイプによって対処法が異なりますので気を付けましょう。

「片頭痛の対処法」
光や音、ニオイに敏感な片頭痛。おススメはガムを噛むことです。ガムを噛んでアゴを動かすと、耳の内耳にかかる気圧を調整することができ、頭痛が抑えられます。また寝過ぎも片頭痛を引き起こす原因になります。休日でも普段と同じ時間に起きるなど、規則正しい生活を心がけましょう。

「緊張型頭痛の対処法」
首や肩のコリから痛みが発生する緊張型頭痛の方は、カイロなどで首筋を温めましょう。血行が促進されコリをほぐすことにつながるので効果的です。またガムを噛むことも、緊張型頭痛には有効です。ただし片頭痛の方が首筋を温めると逆効果になりますので注意してください。

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