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第119回(8/17) 脳ドック

ゲンキリサーチャー:あべこうじ

今注目されている、脳ドック。
脳ドックには脳梗塞、脳出血だけではなく何年後に認知症になる可能性があるのか、その残り時間が分かる検査もあります。
今朝は初めての脳ドック潜入スペシャル!
検査法から診断のポイントまで、脳ドックを徹底ガイドします。さらに将来の認知症のリスクが分かる物忘れドックにも迫ります。
ところで皆さん、次の中で認知症のリスクを高める行動はどれだと思いますか?
A あくび   B 独り言  C ため息
答え→C ため息をつくと思考回路がマイナスに働き、コルチゾールという物質が大量に分泌されます。それが脳の機能を低下させ、認知症につながるのだそうです。

脳ドック

(1)MRI・MRA検査
MRIは脳の断面を見て脳腫瘍や脳梗塞がないかを調べる検査です。MRAは脳の中の血管だけを描出して立体的に映し出します。そして脳の血管に脳出血やクモ膜下出血の原因になる、細くなっている部分やコブがないかを調べます。

検査機に横になり、まずするのが耳栓です。MRIは磁石とコイルに電流を流し、特殊な磁場を発生させて撮影するので、コイルが振動して大きな音が鳴るためです。そして頭が動かないようにしっかりと固定します。
MRIとMRA検査は同時に行われ、トータル約30分で終了です。
この二つの検査で診るポイントは主に3つです。
・MRIで一番大切なのは色も形も左右対称であること。脳腫瘍ができていると、形がゆがんだり色に違いが現れたりします。
・次に色を反転させた画像を診ます。こちらで診るのは主に脳梗塞の症状で、血管が詰まっていると所々に白い点が映ります。
・MRAは画像を立体的に動かして診ます。血管に細くなっている部分やコブがあると脳出血やクモ膜下出血を引き起こす原因になります。

(2)頸動脈エコー
脳ドックでは、脳に血液を送っている頸動脈に動脈硬化の症状やはがれそうな血栓がないかも診ます。

脳卒中のリスクが分かる脳ドック。若い時には3〜5年に一度、60歳を越えたら年に一度くらいの割合で受けるのが良いでしょう。
検査の内容によって費用は異なりますが、一般的には4〜8万円で行っている施設が多いようです。

物忘れドック

(1)MMSE
MMSEとは見当識や記憶力など5項目をチェックする検査で、認知症の程度を診断します。
暗算や単語を覚える問題など、全部で11問。様々な能力をチェックします。

(2)MRI検査
脳ドックでも行う検査ですが、こちらで注目するのは記憶を司る海馬という部分です。認知症が進んでいると海馬が委縮し、空洞ができてしまいます。診断するのは委縮度合なんだとか。
実際に認知症になる可能性が見つかった場合は、薬で進むスピードを抑えることができます。

(3)PET検査
PET検査はどんな認知症にいつなるのかわかる検査です。受診者の静脈にブドウ糖検査薬を注射し、薬剤を体内で循環させます。そして専用の画像装置に入り、脳を撮影します。このとき脳の活動に必要なブドウ糖が脳内でどのように代謝しているかをチェックすることで、今後発症の可能性がある認知症のタイプと時期がわかります。
脳の内側、後ろから帯状に代謝が低下している人はアルツハイマー型認知症になる可能性が高く、脳の後ろの視覚野に代謝の低下があるとレビー小体型認知症になると言われています。
現在、認知症別のより有用な治療法が進展してきていますので、認知症になる前にふさわしい治療をしていくことが重要です。