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第117回(8/3) 薄毛

ゲンキリサーチャー:えとう窓口

自分を薄毛だと認めている人は成人男性のおよそ3人に1人というデータもあるくらい、悩む人が多い薄毛。夏のダメージによって秋の抜け毛は2〜3倍にも増えるそうです。さらに男性だけではなく、最近では薄毛に悩む女性も増えています。
今回はそんな薄毛を徹底リサーチ。抜け毛のメカニズムや薄毛にまつわるウワサの真相など、薄毛の新常識に迫ります。

薄毛のウワサの真相

(1)なぜ薄毛になってしまうのか?
薄毛の人は髪の毛があっても何らかの原因により成長せず、毛が細くなっています。これが男性型脱毛症の特徴です。一般的に10本中2本以上が細い毛だと男性型脱毛症と診断されます。

(2)薄毛は隔世遺伝するのか?
男性型脱毛症が隔世遺伝するのは本当です。そして特に母方の祖父から遺伝するということが分かってきています。

(3)薄毛の原因は男性ホルモン?
薄毛の原因は男性ホルモンではなく「レセプター」です。レセプターは毛根部分に存在しますが、これだけでは薄毛の原因にはなりません。
しかし血液に含まれる男性ホルモンが毛根に侵入すると、酵素と結合してDHTという物質になり、このDHTがレセプターと結合すると髪の毛を作らなくするような信号を出すのです。
レセプターは遺伝によって配置が決まっており、前頭部に多い方はM字型に、頭頂部に多いとO字型の薄毛になります。

(4)毛根に脂がたまっていると薄毛になりやすい?
毛穴付近にある皮脂は皮膚を保護しますが、そのまま放置すると酸化して「過酸化脂質」に変わります。過酸化脂質は細菌が繁殖しやすいため、毛根付近の炎症の原因になり抜け毛の大きな原因になります。

(5)ストレスは関係ある?
ストレスは自律神経を乱し、血液の流れを悪くします。血行不良になると髪の毛に十分な栄養がいかなくなるため、抜け毛の原因になります。
また女性の場合は遺伝やストレスの他にも、病気や偏った食事による栄養不足など様々な要因が考えられます。気になる方は血液検査をし、原因にあった方法で治療しましょう。

(6)帽子を被るのは悪影響?
帽子は長時間かぶりっぱなしでいると頭皮が蒸れ、細菌が繁殖しやすい状態になります。これが抜け毛の原因になることもあります。ただし直射日光で髪の毛が焼けてしまうこともあるので、緩めの風通しの良いものを被ると良いでしょう。

(7)シャンプーの時間帯は?
朝のシャンプーは、洗い残しによる汚れが頭皮に残る可能性があります。また髪の毛は夜に作られるため、夜洗う方が髪の毛にとっては良いでしょう。

育毛・発毛・植毛

育毛は今ある髪の毛の状態を良くしていくこと、発毛は何もないところに新たな髪の毛が生えてくること、植毛は何もないところに新たな毛根を植えて毛を増やすことです。

「育毛」
医師から処方される飲み薬「フィナステリド」はDHTの要因である酵素を撃退する効果があり、ほとんどの人の抜け毛が減ります。ただし効果があるのは服用している間だけです。また男性の性機能に関する副作用が2.9%あるという報告があり、女性にはさらなる副作用があるため服用できません。
薬局でも買える塗り薬「ミノキシジル」は、細くなった毛に作用し太くする効果があり女性でも使用できます。しかし効果があるのは60%ほどと言われており、塗るのを止めると元の状態に戻ってしまいます。

「植毛」
自毛植毛では、レセプターが少ない後頭部や側頭部から頭皮と一緒に患者に必要な本数の毛根を採取します。薄毛にならないレセプターの毛を移植するため手術後も髪が抜けることが無く、そのまま伸び続けると言われています。
自毛植毛は保険適用外なので治療費は高くなりますが、自分の髪の毛を移植するということ、またメンテナンスが無いという事など様々なメリットがあるようです。

髪の毛におススメの栄養素

(1)肉や卵、大豆製品に含まれる「たんぱく質」は、髪の毛の基本成分であるケラチンの元になります。

(2)ワカメや昆布に含まれる「ヨウ素」。髪の毛を増やすことはできませんが、髪を発育させる効果があります。

(3)ほうれん草やナッツ類に多い「ビタミンEとA」。血行を良くし抜け毛を防いでくれます。

ただし、これらをたくさん摂取したからといって、髪が増えるわけではありません。バランスの良い栄養摂取を心がけましょう。
また少量のアルコールはストレス解消になるので良いですが、飲み過ぎは身体に良くありません。身体に悪いことは髪の毛にも良くありませんので気を付けましょう。