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第109回(6/1)

ゲンキリサーチャー:木本武宏

誰もが経験したことのあるお腹のトラブル。現在、慢性的な下痢や便秘に悩んでいる人はおよそ700万人いるとも言われています。
下痢や便秘の原因は主に腸。腸が元気ならどちらも防げます。
それでは今朝はこんなクイズから始めてみましょう。

Q下痢になってしまった時の対処法として適切なのは何でしょう?
答え→水分を摂る
お腹を温めるのも良いことですが、最も大切なのは水分補給。下痢になると水分が出てしまうため、身体の脱水を防ぐためには水分が必要です。少しずつ飲むのがポイントです。

Q排便の正しい姿勢は?
答え→前にかがむ
重要なのは直腸と肛門の角度です。背筋を伸ばすと肛門は後ろ向きになってしまいます。前かがみになることでまっすぐになり排便に適した姿勢になります。

便秘の理由と対処法

便秘の原因となるのが実は腸の形。日本人の腸は動きやすく、生活の中で腸が下の方で重なりねじれてしまうそうです。ねじれて細くなった部分に便が詰まって便秘になり、さらにねじれを増やすという悪循環になっています。日本人の8割が当てはまるというこのねじれ腸。ねじれ腸を改善する簡単な3つの体操をご紹介します。

(1)身体をひねって腸をゆらす。
上体を左右に20回ひねります。腸全体を揺らすイメージで行いましょう。
(2)S状結腸を揺らす。
膝を立てて横になり、恥骨からおへその方に向けて下から上に持ち上げるイメージで1分間押しましょう。お腹が少しへこむくらいの強さで行います。
(3)下行結腸を揺らす。
(2)と同じ姿勢で、左わき腹の肋骨の下から足の付け根までを、腸を挟むイメージで上から下、下から上へお腹が少しへこむくらいの強さで押します。
3つ合計で3分のこの体操を、朝晩1回ずつ行いましょう。
腸の形が整えられ、便秘の改善につながります。
*妊娠中の方やお腹に疾患のある方は医師に相談の上行ってください。

便秘と食生活

体操などの運動と並んでもう一つ、腸にとって大切な要素となるのが食生活です。特に便秘改善に良いのがオリーブオイル。オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸は小腸で吸収されにくいため大腸に残り、それが便の素と混じって滑りを良くしてくれます。
オリーブオイル15cc(大さじ一杯)を1日1回、納豆やバナナにかけて摂るのがおススメです。(摂り過ぎには注意してください)
また食物繊維も腸にとっては大切です。食物繊維には、水に溶けやすく便を柔らかくする働きがある水溶性食物繊維(バナナやリンゴなど果物に多く含まれる)と、水には溶けず、腸の運動を活発にして便のかさを増す不溶性食物繊維(カボチャやサツマイモなど)の2種類があります。
水溶性と不溶性1対2のバランスで摂るように心掛けましょう。

大腸がん

日本人の死亡率トップの病気はがんですが、大腸がんはその中でも男女ともに死亡数がかなり高くなっています。
しかし大腸がんはがんの中でも最も治療が簡単な病気です。早期発見すれば内視鏡的切除ができ、非常に根治しやすく治りやすい病気なのです。
内視鏡検査というと苦しいイメージもありますが、鎮痛剤や鎮静剤を使って検査する施設も増えてきました。また、患者の精神的、肉体的負担を大幅に軽減する、小型の飲み込める内視鏡も開発され、実用に向けて実験が進められています。
40歳を過ぎたら一度内視鏡検査を受け、何もなければ5年に1度は、検査を受けましょう。