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第103回(4/20) 太る脳

ゲンキリサーチャー:えとう窓口

そろそろ薄着になる季節です。冬の間に蓄えられたぜい肉を落とすためダイエットを決意する人もいるかもしれません。
しかし世の中には食欲を駆り立てる誘惑がたくさん潜んでいます。
人は、何故簡単に誘惑に引っかかってしまうのでしょうか?
ズバリ、その原因は脳にあります。
太りやすい人は脳が食欲をコントロールできなくなっているのです。
そこで今朝は、錯覚を利用して食欲をコントロールする方法など、脳をだまして誘惑に負けないようにする秘訣をお教えします。

太る脳のメカニズム

(1)ドーパミン
脳では、お腹が減ってエネルギー不足になると食欲を出す摂食中枢がオンになり、エネルギーが満タンになると満腹中枢がオンになります。
このスイッチを司っている一つがドーパミンです。
ドーパミンは視覚刺激によっても分泌されるため、太りやすい人は回転ずしなどで常に次のお皿を見ていたり、隣のテーブルの料理がおいしそうに見えたりして分泌され、欲求に勝てないという傾向が見られるといいます。
またドーパミンのでる量は経験や環境、記憶によっても左右され、食べておいしかったという成功体験により、大量分泌される場合もあります。

(2)味覚
味覚には甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5つがあり舌がこれらをバランスよく感じると脳はより満足感を得られます。
ひとつの食べ物だけに集中せず、いろいろな味の食べ物をバランスよく食べるのが大切だと言えます。

(3)咀嚼回数
満腹中枢は噛む刺激によってもオンになります。あまり噛まずにすぐ飲み込んでしまう人は、いつまでも満腹中枢がオンにならず、食欲が止まらなくなってしまいます。

太る脳をだます方法

(1)エア食べ放題で食べた気分に!
番組の実験では抜群の効果を生んだ、エア食べ放題。
事前に料理の写真を見ながら、食べるイメージを頭の中で何度も繰り返します。
効果が得られるのは、脳の錯覚のためです。イメージを繰り返すことで脳が満足し、食欲を増進させるドーパミンが少なくなるのです。脳にとっては想像上の経験と実体験との差は小さく、イメージだけでも食べた気分になれます。ただし、エア食べ放題の開始直後は脳の活動が増し、興奮しています。この状態で食事をすると逆に食べ過ぎることもあります。イメージの回数が少ないと効果がありませんので、グルメ本などを活用し、飽きてからも2〜3回イメージを繰り返し行うのがポイントです。また、実際に咀嚼しながら行うと効果が倍増します。

(2)欲望の矛先チェンジ!
例えばケーキなどが食べたくなったら、我慢するのではなく、「今度もっとおいしいお店のケーキを食べよう」などと目的をより大きい物に変えることが重要です。
毎日の食卓でも、好きなものは最後に食べるだけでOKです。
その際、先に食べる食事自体をゆっくり味わい、おいしいと感じながら食べることによって、脳の満足度も高まります。

(3)小腹が空いたら5分間を乗り切る!
小腹が空いたという食欲は、脳の中では5分以上もたないと言われています。その5分をいかに乗り切るかがダイエット成功のカギです。
体操や筋トレ、ガーデニング、読書、散歩、犬と遊ぶなどなんでも良いので気をそらしましょう。
中でもドクターのおススメは歯磨きです。口を動かすため咀嚼と似た効果が得られます。また、きれいにしたから食べないでおこうという気持ちを上手に利用しましょう。