アーカイブ

第99回(3/16) 痛みでわかるシリーズ(4)頭痛

ゲンキリサーチャー:レッド吉田

国民の3人に1人が悩んでいるという「頭痛」。
多くの人が自己判断で頭痛薬を飲んでいるようですが、
「頭痛」の中にも、大きな病気の前兆やそのサインという場合もあることをご存知ですか?
さらに「頭痛」の原因は脳だけではなく、ウイルスによるものもあるんだとか。
今回は、いざという時のための、頭痛と病の方程式をご紹介します。

一次性頭痛と二次性頭痛

頭痛には、大きく分けると「一次性の頭痛」と「二次性の頭痛」の2パターンがあります。
「一次性頭痛」は、脳や身体には、病気の様なはっきりとした問題はないのに起こる頭痛で、その代表は“片頭痛”。
頭の片側がズキンズキンと痛みます。他にも、筋肉のコリやストレスが原因の“緊張型頭痛”、
季節の変わり目に起こる“群発性頭痛”があります。
しかし、このような「頭痛」よりもさらに怖いのが「二次性頭痛」です。
「二次性頭痛」には、脳や脳の血管そのものに原因となる病気が隠れているのです。

頭痛と病の方程式

◎「突然の頭痛」+「吐き気・高血圧」=クモ膜下出血の疑い
  頭蓋骨の中で、柔らかい脳を保護するためにある、クモ膜。
  そのクモ膜の下の動脈にできたコブが破裂し出血するのが“クモ膜下出血”です。
  出血で脳の圧力が高まり、「頭痛」が起こります。
  “クモ膜下出血”は、バットで後頭部を殴られたような激しい痛みを伴うことが多いですが、
   まれに軽い「頭痛」を伴って発症するケースもあります。
◎「片側の後頭部のはっきりとした痛み」+「徐々に増す痛み」=脳動脈かい離の疑い
  脳動脈の壁は内膜、中膜、外膜の3層から成り立っていますが、
  内膜に亀裂が生じ血液が血管壁の中に入り込んで裂けた状態が、“脳動脈かい離”です。
  痛くなったタイミングが意識できるような、はっきりとした痛みが特徴です。
◎「朝から頭痛があり徐々に進行」+「麻痺や記憶障害」=脳腫瘍の疑い
  “脳腫瘍”は、頭蓋骨の内にできる腫瘍です。内部の圧力が高くなることによって「頭痛」、   
   嘔吐などが起こります。朝痛みが強いのが特徴です。
   腫瘍ができる場所と大きくなる速度によっては、気付きにくいケースもあります。
◎「ストレスや疲れが溜まっている」+「頭の片側だけ痛む」=帯状疱疹の疑い
  水疱瘡ウイルスに起因する“帯状疱疹”がおでこなど頭部にできると「頭痛」が生じます。
  ただし、湿疹等の症状が出るまでにおよそ5日くらいかかるため、
  はじめはわかりづらいこともあるようです。
◎「こめかみから後頭部にかけて頭痛」+「目が疲れてかすむ」+「吐き気やおう吐」=急性緑内障の疑い
  眼圧が急激に上がり、視神経に圧力がかかって「頭痛」が生じます。
◎「睡眠中の強烈ないびき」+「朝方の頭痛」+「疲労感」=睡眠時無呼吸症候群の疑い
  脳の酸素が不足したり二酸化炭素が溜まったりして、
  脳の血管が収縮、膨張し、頭痛を起こすことがあります。

二次性頭痛を見分ける5つのポイント

(1)全身の症状。(発熱や疲労感などがあるか)
(2)神経症状。(ろれつが回らない、記憶障害など)
(3)突発性の頭痛。
(4)高年齢になってからの頭痛。(目安としては40代以降)
(5)頭痛のパターン変化。(徐々に痛む、継続的など)

脳卒中が疑われる場合の緊急対応

脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血)が疑われる場合、
安全な場所で横向きに寝かせ、麻痺がある場合は麻痺のある側を上にします。
ネクタイやベルトなど身体を締め付ける物は外し、動かすなど血圧のあがる行為は避けましょう。

長く頭痛が続いたり、普段の頭痛と少し違う感覚の痛みがあったりするなど、二次性頭痛が疑われる場合は、
我慢せず医師に診断を受けることが重要です。