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第98回(3/9) 最新医療

ゲンキリサーチャー:深沢邦之

日進月歩の進化を遂げる、医療の世界。
新たな発見や開発により、現代の医療は加速度を上げて進歩し続けています。
そしてそれは、患者さんたちの負担軽減にもつながっています。
あなたの命を救う最新医療をご紹介します。

世界最速「CT」

千葉西総合病院で見せていただいたのは、
カメラの撮影スピードが世界最速という「CT(コンピュータ断層撮影)」。
従来、心臓の状態を見るには「CT」ではなく、腕などからカテーテルという管を
血管に通し、レントゲンで血流の様子を見ていましたが、この検査は一般的に入院を伴います。
ところが世界最速の「CT」であれば、カメラが従来の1.5倍のスピードで回転しながら撮影するため、
常に動いている心臓等の臓器を鮮明に映し出すことができ、
病変のある血管を見逃すことがないとのこと。
さらにこの「CT」なら、輪切りになった画像を立体化することもできます。
検査は10分で終わり、より安全な手術への準備もできるのです。

「3Dプリンター」

さらに手術の精度をあげる驚きの技術が、「3Dプリンター」です。
これは「CT」画像から立体模型を作る機械のこと。どの部分に病変があるのか、
どのような手術を行えばいいのか、模型を見ながら計画を立てられるため、
医師同士の認識も統一でき、患者さんへの説明もわかりやすくなるんだとか。

そして、模型を作るだけではない最新3Dプリントも登場しています。
それが、実際に移植可能な血管を作成することができる「3Dプリンター」。
自分の皮膚の細胞を培養し、パソコンで作った血管の3Dデータをもとにプリントすると、本物の血管ができてしまうという新技術です。
自分の細胞でつくるため拒絶反応を起こすことも少なく、必要な大きさの血管を作れます。この新しい移植用血管の作成技術は、多くの患者さんを救うものと期待されています。

心臓の「レーザー治療」

千葉西総合病院院長の三角先生は、心臓のカテーテル治療を年間2000件以上こなし、成功率は99.7%というまさに心臓のスペシャリスト。

三角先生が提案した「レーザー治療」で使用するのはエキシマレーザー。これはレーシックの手術にも使われる、ごく低温のレーザーで、塞いでいる血栓を蒸散させ消してしまいます。プラークだけに正確にレーザーを照射させる高度な技術が必要とされる手術ですが、治療時間はわずか10分ほどと言われています。

現在後進の育成にも力を注いでいる三角先生ですが、先生のお話によれば…
『どんなに技術が発達しても世の中に簡単な手術などひとつもない』とのこと。
やはり、手術を受けるような事態にならないよう、日ごろから生活習慣に気を付け、バランスの良い食事と適度な運度を心がけましょう。