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第97回(3/2)

ゲンキリサーチャー:深沢邦之
ドクター:神崎晶

耳は「聴覚」を司る、大事な器官。
しかし、聞き間違いが多い・テレビの音が大きいと言われる・耳鳴りがある…などの症状に
思い当たる人は、耳の機能が衰えている可能性があります。
実は、耳の機能は30代後半から衰え始め、再生させるのは難しいと言われているため、
耳の機能を維持していくことは、とっても大切。
今回は「聴力」をキープするための<耳のアンチエイジング>をご紹介します!

難聴の種類と原因

感音難聴
音は“外耳”に入って空気の振動として鼓膜に伝わり、“中耳”の耳小骨を経由して、
“内耳”の蝸牛と呼ばれる器官に届きます。そして蝸牛で音の振動が電気信号に変えられ、
脳に伝わって音として認識されます。
感音難聴は、“内耳”である蝸牛や音を脳に伝える神経の障害によって起る難聴で、
同時に耳鳴りやめまいを起こすことがあります。
蝸牛には、音の振動を感知してダンスのように伸縮する有毛細胞という細胞があり、
この細胞は30代後半から、蝸牛の入り口近くの高い音を感じる部分から壊れるため、
周波数の高い音が聞こえづらくなるんだとか。これが年齢による、難聴です。
この有毛細胞は一度壊れると、再生しないと言われています。

感音難聴には他にも、ヘッドフォンなど大きな音を聴きつづけることで起こる騒音性難聴や、
薬の副作用で起こる薬剤性難聴があります。
また感音難聴には、メニエール病や聴神経腫瘍などの病気が隠れている場合もあります。

伝音難聴
伝音難聴は、“外耳”と“中耳”に原因がある難聴です。代表的な病気は外耳炎や中耳炎。
また、耳かきで鼓膜や外耳を傷つけることで起こるケースも増えています。

耳のアンチエイジング

<聞き間違い>の要因
「難聴」になり聞こえにくくなっても、脳は前後の情報から推測して意味を理解しようとします。
しかし、脳の処理能力が低下すると、聞こえにくい音声を処理しきれなくなり、聞き間違いが
起こります。つまり聞き間違いは、脳の衰えも原因と言えるのです。

脳のトレーニング
通常の会話は脳の聴覚野という部分で聞いていますが、聞こえづらい音や会話を聴こうとする、理解しようとする…それを繰り返すことで、脳の他の部分も活性化し鍛えられ、
耳のアンチエイジングにも繋がっていきます。
普段の生活の中で、耳を澄ませることを心掛けるだけでも、脳のトレーニングになります。

聴力維持に重要な栄養素
(1)ビタミンC  みかん、レモンなどの柑橘類に多く含まれます。
(2)ビタミンE  植物油、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれます。

加齢とともに誰でも衰える「聴力」ですが、日々の心掛けひとつで変わってきます。
能のトレーニングや食生活などを取り入れてみては、いかがですか?