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第94回(2/9) アレルギー&花粉症最新治療

ゲンキリサーチャー:ザ・たっち
ドクター:中野陽一

現在、日本人の3人に1人が、ダニや花粉など身近なものに対するアレルギーを持っていると言われています。
「自分はアレルギーとは関係ない」と思っている方も多いかもしれませんが、
アレルギーは、大人になってから突然発症することもあり、最悪の場合死に至るケースも。
今回は突然発症する、大人のアレルギーの恐怖や今年注目の花粉症対策最新情報をお伝えします。

重症化するアレルギー

私たちの体に備わっている免疫機能で重要な働きをするのが、抗体です。
抗体は、ウィルスなど “身体に害を与える異物”を身体から追い出そうとします。
ところがアレルギーを持つ人の体には、害ではないものにまで反応して追い出そうとする抗体があるんだとか。
すぐに大きな症状が現れるわけではないので、本人は気付かず花粉や食品を摂取しますが、その間にも抗体は増え続け、
ある日突然くしゃみや鼻水、かゆみ…場合によっては、重い発作という形でアレルギー症状が現れます。

身体の中に入ってくるものは、いずれもアレルギーの原因「アレルゲン」となる可能性があり、特に食物は、腸から吸収されて全身に行き届くため、全身にアレルギー反応が現れます。
重度の症状は「アナフィラキシー」と呼ばれ、血圧低下や意識障害を引き起こすことも。
小麦・そば・ナッツ・甲殻類、他にもハチ毒や薬物などが「アナフィラキシー」を起こしやすいと言われています。「アナフィラキシー」の経験者は、専門医の指導に従って自分で打つ、
治療補助注射薬の携帯が勧められています。

様々なアレルギー

★口腔アレルギー症候群
花粉症の人が果物や野菜を食べると、口の周りや喉の奥が腫れたりかゆくなったりする症状です。
果物と花粉はアレルゲンの形が似ているため、果物や野菜を食べると、花粉と間違って反応してしまうと言われています。

★ダニアレルギー
ダニは日本人に最も多く見られるアレルギー。くしゃみ・鼻づまりなどの症状に悩んでいる
花粉症の方も、もしかするとダニのアレルギーが原因かもしれません。
また、ダニはぜんそくの原因抗原です。
ぜんそくはいつ発症してもおかしくない代表的なアレルギー症状で、呼吸器に症状が現れ、重症化することもあります。

★運動誘発アナフィラキシー
特定の食物を食べただけでは症状は出ないものの、
そこに運動などの条件が加わることで発作が起こるというアレルギーです。
小麦や甲殻類で発症するケースが多く、重症化しやすいと言われています。

2014年花粉症対策最新情報

★レーザー治療
鼻の奥の粘膜をレーザーで焼き、アレルギーを起こす細胞を減らすことで症状を緩和させます。
外来通院での治療も可能で、1〜3年程度は効果を実感できます。
術後一週間ほどは、鼻の粘膜に傷がついて免疫力が落ちるため、シーズン前の治療がお勧めです。

★フォトテラピー
鼻の粘膜に紫外線を多く含むライトを照射することで、アレルギーを悪化させる細胞を減らし、症状が緩和できると考えられています。
効果は1年程度。まだ一部の医療機関のみ、保険適用外で実施されていますが、痛みもなく副作用が少ないことで、注目を集めています。

★舌下免疫療法
スギ花粉などの原因物質を口から少しずつ取り入れ、慣らしていくという治療法です。
治療は5月ごろからスタートし継続性が必要なため、今シーズンには間に合いませんが、
効果が持続することが最大の特徴です。
花粉症の根治を目指す方にはお勧めの治療法です。