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第92回(1/26) 温泉

ゲンキリサーチャー:あべこうじ
ドクター:前田眞治

日本で古くから親しまれている、温泉健康法。
心や身体を癒してくれる温泉の効果は、研究が進み科学的にも証明されつつあります。
温泉の正しい知識や、家庭でも実践できる温泉地の入浴方法、
さらに呼吸機能アップまで、全国温泉地の効能が自宅で実践できる裏技もお伝えします。

温泉地に学ぶ入浴法

「かけ湯」
かけ湯をせずにいきなりお湯に浸かると、血圧が急上昇したり、脈が乱れたりすることも。
入浴時の事故を防ぐためには、心臓から遠い「足先→下半身→上半身」の順番で
かけ湯をしてから浸かるようにしましょう。また、その際の回数も大切なポイントです。
足先・下半身には各1回、上半身には5回かけ湯をすると、血圧も安定すると言われています。
自宅では、かけ湯の代わりにシャワーを使っても良いでしょう。
手足から上半身まで、41℃のお湯で30秒以上たっぷりと行ってください。
温泉に浸かる場合には、体を泉質に慣らすためにも、湯船のお湯でかけ湯をしましょう。

「温度」
温泉の効果で大切なのは、身体を温め体温を上げることですが、
お風呂のわずかな温度変化が、身体にとっては大きな落とし穴になることもあります。
おススメは41℃のお湯。42℃以上のお湯の場合、交感神経が優位になり
リラックスできないばかりか、血液がドロドロになり血栓ができやすくなるんだとか。
また、お風呂の温度によって入浴時間の目安も変わってきます。
39℃以下では25分、40℃では20分、41℃では15分の入浴が目安。
入浴時間は、途中休憩をはさんで分割してもOK。自分の体調に合わせて入ってください。

「様々な泉質の効果」
温泉には様々な泉質があり、それぞれ効能が違います。
例えば、『ラドン』などの放射能泉は、尿酸の排出効果が認められています。
また『硫黄泉』は溶けている成分が血管を広げるため、血圧を下げる効果が期待されています。
『酸性泉』は、皮膚に刺激を与え細胞を活性化、皮膚疾患に効果があると言われています。

自宅でできる温泉地の健康法

(1)炭酸風呂で<痛み知らずの湯>
痛みを和らげるポイントは、血流量をアップさせること。
そのためには、たっぷりの炭酸をいれた炭酸風呂に浸かりましょう。
重曹15gとクエン酸10gを混ぜてお風呂に入れると、二酸化炭素が発生します。
浸かる目安は20〜30分。炭酸風呂の体感温度はプラス2℃なので、適温は39℃〜40℃です。
※重曹は食用のものをお使い下さい

(2)お肌つるつる<美肌の湯>
180g程度の重曹をお風呂に入れて良くかき混ぜましょう。
古い角質が取り除かれ、つるつるの美肌が生まれます。
※重曹は食用のものをお使い下さい

(3)食塩泉の効果で呼吸機能アップ
「慢性気管支炎」や「肺気腫」などに効果があると言われている、食塩泉の湯気を吸いこむ健康法。自宅で同様の効果を得るには500mlの水と10gの食塩を用意し、スプレーボトルに入れます。
これを顔の前でスプレーし、鼻や口から吸いこみましょう。
風邪予防にも効果的と言われています。

温泉とお風呂の注意点

高い山にある温泉地では血圧があがりやすくなるため、高血圧など持病がある方は注意が必要です。
また、水分不足になりやすい早朝の入浴は、血圧・脈拍ともに上昇します。
血液粘度も急上昇して血栓ができやすくなるため、注意が必要です。