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第91回(1/19) 血圧

ゲンキリサーチャー:木本武宏
ドクター:渡辺尚彦

“気温が下がる”と上がるもの、それは「血圧」。

冬場は、高血圧によって、脳卒中や心筋梗塞などを発症するケースが最も増える季節です。
また、高血圧は自覚症状がないため、あまり気にしていない方が多いにも事実です。
高血圧を、甘く見て放置していると…10年後・20年後には怖い病気になることも。

そこで今回は「血圧」を徹底調査! 
どんな時に「血圧」があがるの?さらに「血圧」を下げる“食事ポイント”などをご紹介します。

血圧とは?

「血圧」とは、心臓から送り出された血液が血管の壁に与える圧力のこと。
「血圧」は加齢で血管の弾力性がなくなる、肥満で血液量が増える、遺伝のためなど…
さまざまな原因で上昇します。「血圧」が高くなると動脈に刺激が加わり傷ついてしまいますが、その傷を修復することで血管の壁が厚くなり、動脈硬化が進行することも。
その結果、心筋梗塞や脳卒中など、さまざまな血管の病気を引き起こすと言われています。

血圧の上昇

「血圧」は、ストレスを感じると上昇します。これは、ストレスを感じると副腎などから
身体を興奮させるホルモンが分泌され、そのホルモンの作用によって血管が収縮するためです。

日常生活では、“朝起きて布団から出た時”や“犬の散歩で外に出た時”などの急激な温度変化や車の運転で緊張した時、熱いお風呂に入った時などに、血圧の上昇が見られます。
また、冬に帰宅した際、室内がまだ寒い状態で防寒具を脱ぐのも危険だと言われています。
このような「血圧」の急な上昇は、脳出血などの引き金になりかねません。

脈圧

「脈圧」とは上の血圧と下の血圧の差のことで、その数値が60以上になると注意が必要と言われています。年齢とともに脈圧は大きくなってきますが、下の血圧が低くなるのは動脈硬化の進行が大きな原因といわれています。脈圧が大きくなるほど動脈硬化が進行している可能性が大きくなるため、脳梗塞や心筋梗塞になってしまい生存率が下がるというデータもあります。
『最近、下の血圧が下がっている』という方は、脈圧に注意しましょう。

一週間で「血圧」を下げる方法

塩分を摂りすぎると、身体は血中の塩分濃度を一定に保とうとして
周りの組織や細胞から水分を引き込み、血液量が増加し「血圧」が上がります。
つまり…減塩すれば「血圧」は下がるとも言えるのです!
今回は、減塩を目指す“食事ポイント”をご紹介します。

<魚料理>
「タイ」や「しいたけ」など、素材の味がしっかりしている食材を選び、
塩分の入っている料理酒ではなく「清酒」を入れて煮込みます。
煮えたらしばらく置いて冷まし、味をしっかりとしみこませるのもポイント。
最後はショウガやゆずなどの薬味でアクセントをつけましょう。

<味噌汁>
味噌汁は、具だくさんにすることがポイント。
また、しっかりとだしを取り、仕上げにも「鰹節」をいれて風味をつけることで、
味の薄さを感じにくくなります。

<その他>
「カボチャ」や「さつまいも」は素材の味が強く、
塩分を排出する作用のあるカリウムが多いので、減塩料理にぴったりです。
また、お酢・わさび・オリーブオイルなど塩分の入っていない調味料の使い方を工夫しましょう。
外食の時も、ソースやたれはかけるのではなく、付けるようにして自分で量を調節しましょう。

血圧コントロールには食事と有酸素運動が効果的です。
ただし、血圧が下がっても勝手に薬を止めたりせず、医師とよく相談するようにしましょう。