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第90回(1/12) 冷え

ゲンキリサーチャー:ヒデ
ドクター:伊藤剛

冬になると辛さが増す、「冷え症」。
女性特有の症状だと思われがちですが、江戸時代に書かれた医学書によると、現在とは異なり、男性の症状だと思われていたようです。
実は、女性ホルモンには血管を拡張し身体を温める作用があるため、
生物学的には“女性より男性の方が冷えやすい”という説もあるんだとか。
そこで今回は「冷え」を大特集!
男女にかかわらず、忍び寄る「冷え」の恐怖とは?
タイプ別で“冷える原因”を徹底解明します!

冷え症のタイプ

(1)下半身型冷え症
身体でつくられた熱は血流によって全身に運ばれますが、下半身の筋力低下や、腰回りの神経の圧迫により血管が細くなったりして、
下半身の血流が低下し「冷え」を感じるタイプです。
主に、急激に体力が落ちてくる、中高年の男性に多く見られます。
 「下半身型冷え症」改善法
 このタイプは下半身に問題があるのではなく、
 腰に原因が隠れている事が多いので、腰痛を治すことが大切です。

(2)内臓型冷え症
交感神経の働きが低下すると血管がうまく収縮しなくなり、本来温めなくてはならない内臓の熱が放出される為、
手は温かくても内臓が冷えてしまいます。
これが不規則な生活が原因となる、内臓型冷え症。
この冷え症は、便秘・下痢・膀胱炎などを誘発する、恐ろしい冷え症です。
また手足が温かいため自覚しづらく、周囲の理解も得られないことが多いようです。
 「内臓型冷え症」改善法
 内臓型冷え症は交感神経の働きが弱い体質の方が多いので、食べ過ぎや睡眠不足が問題となります。
 規則正しい生活リズムを意識して、体質改を心がけましょう。

(3)四肢末端型冷え症
熱は毎日の食事によってつくられますが、偏った食事などでタンパク質が十分に摂取できていないと熱をつくれなくなり、十分な血流を維持できず、手足の末端まで熱を運べない状態になります。これは10代から30代の女性に多い冷え症のタイプです。
手のひらより耳たぶの方が温かいと、末端型冷え性と考えられています。

“足の冷え性”改善「ストレッチ」

足先の血流を一時的に遮断すると、血管拡張作用のある物質「NO」が発生します。
足先に血流が戻り、冷え症の足の改善に効果があります。

1)片足を組んだ姿勢から足の指をつかみ、手前に引いて5秒数えます
2)数え終わったら手を離します

「冷え」に隠れた病気

単に冷えているだけではなく、冷えている原因が病気のこともあります。
例えば、閉塞性動脈硬化症の初期症状は慢性的な「冷え」です。
閉塞性動脈硬化症は、足の血管が細くなったりつまったりして十分な血流が保てなくなる病気で、しびれや痛み、冷たさを感じます。
他にも、甲状腺機能低下症、膠原病、脊柱管狭窄症などは、冷えを伴う病気です。
たかが「冷え」と軽視せず、不安があったら最寄の医療機関で診察を受けましょう。