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第88回(12/22) 冬のニオイ

ゲンキリサーチャー:えとう窓口
ドクター:五味常明

『冬だから…』といって油断してはならないのが、ニオイ。
実は、一年で最もニオイがキツくなる季節が、冬とも言われています。
その理由は、冬ならではの特性を持つ「三大悪臭源」が深く関係しているんだとか。
今回は冬に潜むニオイ、その原因を徹底リサーチ!
夏の汗とは違う悪臭を生む、冬の汗とは!? 
さらに…年末年始の落とし穴!加齢臭が増す原因にも迫ります!

ニオイのメカニズム

嫌なニオイを発生させる原因は、人間なら誰もがもつ「皮膚常在菌」と呼ばれる細菌。
この細菌が汗に含まれる皮脂やタンパク質を分解する際に、ニオイ成分を生み出します。

三大悪臭源

(1)ムレ臭
ムレた時に放たれる、嫌なニオイ。その原因は、冬にかく汗の成分が関係しているんだとか。
冬は汗をかく機会が少ないため、汗腺機能が低下し「ナトリウム」や「ミネラル」などを
余分に排出しがち。その結果、細菌の大好物であるミネラル量などが多く濃度の高い、
ドロッとした汗が出るため、細菌の繁殖も活発になるためニオイもきつくなるんだとか。
夏のようなサラっとした汗を維持するポイントは、日頃の運動習慣。
冬でも汗腺機能が正常に働き、濃度の低い汗がかけるよう、日々適度な運動を心掛けましょう。

★冬の時期に気になる“蒸れたブーツのニオイ”★
汗で湿度が高くなったブーツの中は「皮膚常在菌」が繁殖しやすい環境に加え、
繁殖した細菌が足の角質などを分解する際に「イソ吉草酸(いそきっそうさん)」という
ニオイ成分が発生するからと言われています。
<ブーツのニオイ対策>
乾燥材や使用済カイロをブーツの中にいれておきましょう。
湿気を取り、細菌の繁殖を抑える効果があります。

(2)乾燥口臭
口臭を引き起こす原因の1つとされているのが、緊張と乾燥。
唾液には、口腔内を抗菌する「リゾチーム」という物質があり、本来なら「リゾチーム」が
口の中の細菌やニオイ物質の発生を留めますが、緊張や乾燥で口の中が乾くと
唾液と共に「リゾチーム」も減少するため細菌が繁殖し、硫黄の様なニオイが発生するのです。
<乾燥口臭対策>
口の中の乾燥を防ぐため、唾液を促す体操を心掛けましょう。
・水で口をゆすぐように、膨らませたり、へこませたりする
・パ行(パピピぺポ)を連呼する

(3)加齢臭
男女問わず、40歳を過ぎると強くなる加齢臭ですが、
実は年齢以外にも、“暴飲暴食”によって加齢臭は増加するんだとか。

その原因は、脂質やカロリーの多い食べ物に多く含まれる、「ノネナール」。
これは、皮脂腺の中で「パルミトレイン酸」という脂肪酸と「コレステロール」などが
酸化してできる過酸化脂質が結びついた物質で、独特のニオイを放つ元凶とも言われています。
一般的には、加齢とともに「脂肪酸」の分解力低下や老化物質である活性酸素も増えるため、
「パルミトレイン酸」や「過酸化脂質」は増加しますが、年末年始の忘年会などで口にする
揚げ物・ピザなどの料理はこれら2つの成分を多く含むため「ノネナール」の生成を促進し、加齢臭を増加させることに。
また、アルコールも「過酸化脂質」の生成を促す作用があると
言われています。暴飲暴食しがちな年末年始、食生活には注意しましょう。

<冬の加齢臭対策>
抗酸化作用のある、野菜(緑黄色野菜)を多く摂取するように心掛けましょう。
アルコールは赤ワインや抗酸化作用が強い緑茶カテキンを摂取する「緑茶割り」もお勧めです。