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第74回(9/15) メタボ

ゲンキリサーチャー:えとう窓口
ドクター:宮崎徹

メタボリックシンドロームの条件の一つは、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上です。
そのお腹の中に詰まった内臓脂肪が、実は“猛毒”とも言える物質の元となってしまっていること…
皆さんはご存知でしょうか?

内臓脂肪がたまりすぎると全身に炎症が起きる元となり、
さらにその炎症が長く続くと、「脳梗塞」「心筋梗塞」の原因にもなるんだとか。
そんな内臓脂肪を撃退する簡単な方法をご紹介します。

AIMとサイトカイン

脂肪細胞が血液中から栄養を取り込み膨らむと、
白血球から脂肪を分解するためのタンパク質“AIM”が分泌されます。
脂肪を分解する点では“AIM”の働きは良いと言えますが、内臓脂肪の量が増えると、
それに比例して“AIM”が多量に分泌されます。そしてその“AIM”が脂肪を分解したときに
でてくる物質が「サイトカイン」、これが猛毒とも言える体内にダメージを与えるものなのです。

「サイトカイン」が血液中に流れ出すと、血管の中で炎症を起こします。
炎症によって血管の内壁が腫れて幅が狭まり、
動脈硬化を引き起こすことで「脳梗塞」や「心筋梗塞」のリスクも高まります。
また炎症は全身にも広がり、「糖尿病」や「がん」さらには「アルツハイマー」の原因にもなると
言われています。

・サイトカインの目安
◎もともと痩せている人・太りにくい人

“AIM”が高いため、「サイトカイン」が出やすい体質です。
急激に太ったときは要注意です。

◎もともと太っている人、すぐに太る人

“AIM”が低く、「サイトカイン」も出にくいため「糖尿病」などの病気にはなりにくいと
言われています。しかし、太ることは肝臓にも脂肪が溜まるため「脂肪肝」になりやすく、
最近は「脂肪肝」から「肝臓がん」や「肝硬変」に移行するケースが増えているので注意が必要です。

「内臓脂肪」簡単撃退法

内臓脂肪を減らす簡単な方法を、
川村内科診療所所長の川村先生に教えていただきました。

【腹凹運動(はらぺこうんどう)】
腹筋を使い、お腹を出したり凹ませたりを繰り返すだけの、簡単な運動。
出して出して、引っ込め引っ込めのリズムで行いましょう。
初めは、お腹に手を当てると意識しやすいです。

この運動で “お腹を意識して使う”ことで、
腹筋や体幹など脂肪燃焼に欠かせない筋肉を鍛えることができます。
また内臓脂肪の方が代謝は活発なので、運動すると内臓脂肪から優先的に燃焼します。

さらにウォーキングと組み合わせれば、普段でもできる立派なトレーニングに。
歩く時は、一歩目二歩目でお腹を出して、三歩目四歩目で凹ませます。
出して出して、引っ込め引っ込めのリズムを、歩くときにも意識しましょう。

【食事のポイント】
(1)ゆっくり食べるためには、一口ごとに箸をおいてよく噛みましょう。
(2)一口に入れる量を少なくするため、調理の時点で小さく切りましょう。
(3)満腹感を感じたら無理して食べずに、翌日に回しましょう。
(4)どうしても甘いものが食べたい場合は、おかずの一品として最初から入れます。
ついつい食べ過ぎてしまう間食は、食事に組み込むことで我慢せずに食べる量を減らせます。

現代は、飽食と運動不足で脂肪が溜まりやすい生活環境にあります。
常に意識して、自分にあった運動や食事法を続けましょう。
継続させることが何よりも大切です。