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第61回(6/16) 乳がん

ゲンキリサーチャー:北陽

進行によっては、乳房を摘出することもあり、死亡者数も年々増加傾向にある「乳がん」。
原因がはっきりとわかっていない「乳がん」は、早期発見が一番の予防法とも言えます。
セルフチェックや乳房にあった適切な検診などを定期的に続けていくことが大切です。

乳がんの種類

「乳がん」は乳腺などにできるがんで、大きく2種類あります。

★非浸潤がん
がん細胞が乳管の内側にとどまっている状態で、
ほぼ100%治癒でき、命の心配はあまりないと言われています。
★浸潤がん
がん細胞が乳管を破った段階で、乳腺の周りにある血液やリンパの流れに乗り、
他の臓器へ転移する可能性もあると言われています。

「乳がん」治療には、『全身治療』と『局所治療』があり、
手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤の4つを組み合わせ、必要な治療を選びます。
さまざまな治療法があり、薬物療法も進歩している「乳がん」ですが、
現時点では、手術を避けて通ることはできないんだとか。

乳房再建

乳房を切除した後に、新たな乳房をつくり出すのが、乳房再建です。
再建の方法は、大きく2つあります。

★インプラント(人工物)を用いる方法
シリコンや生理食塩水などの柔らかいものを、胸に挿入します。
この方法は、手術時間・入院期間などが短いため身体への負担は少ない一方、
見た目に違和感が出てしまう場合があります。

★自分の組織を使う方法
患者さんの筋肉・脂肪・血管を採取し、乳房に入れます。
この方法は、柔らかくて温かい、違和感の少ない乳房をつくることができますが、
組織を大きくとるため、傷が大きくなってしまうデメリットがあります。

乳がんリスク セルフチェック方法

下記項目で該当数が多いほど、「乳がん」のリスクは上がると言われています。
(1)年齢が40歳以上。
(2)出産経験がない。(または初産が30歳以上)
(3)肥満気味。
(4)家族に乳がんになった人がいる。
(5)閉経年齢が55歳以降。

乳がん検診

「乳がん」検診として一般的によく知られているのが、マンモグラフィ。
これは乳房専用のレントゲン装置で、しこりや触診では発見できない、
早期「乳がん」兆候の1つ、「石灰化」を発見することができます。

しかし、閉経前の方は乳腺が発達していることが多いため、
画像全体が白っぽく映り、「石灰化」を見つけにくいこともあります。
そのような場合は、併せて超音波検査を受けることが勧められています。
超音波検査は、乳房に超音波を当てて画像の濃度の違いで診断する方法ですが、
小さな「石灰化」は映らないことが多いので、自分の乳房にあった検診方法を
医師と相談し、「乳がん」を予防に活用ください。

乳房セルフチェック

月に1度、乳房が柔らかい“生理後一週間以内”に行いましょう。
気になる箇所が見つかったら、最寄りの医療機関に相談してみましょう。
(1)鏡の前に立ち、乳房に変形や左右差、湿疹や腫れなどがないか観察します。
(2)4本の指の腹で「の」の字を書くように、しこりがないか乳房全体をチェックします。