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第50回(3/24) 食道

ゲンキリサーチャー:ガレッジセール川田
ドクター:上村直美

日々食べ物や飲み物が通る食道は、普段からダメージを受けやすいと言えます。食道の粘膜を傷つけたり刺激を与えたりするような、熱いもの、辛いもの、アルコールやタバコなどは食道の病気の原因になることが多くあります。さらに食べ物だけではなく、胃から逆流してきた胃液が食道を傷つけ、逆流性食道炎を引き起こすこともあります。

逆流性食道炎

食道と胃をつなぐ部分には、扉の役割をする「下部食道括約筋」があり、口から食べ物が入ると自動的に開き、食べ物が胃の中に入ると閉じます。しかしこれが何らかの原因で緩むと、強い酸性の胃液が食道に逆流してきて、炎症を引き起こしてしまいます。

逆流性食道炎チェック

・軽い胸やけが週2日以上、または不快な胸やけが週1日以上ある。
・胃の中から酸っぱいものが上がってくる。
・寝ている時、咳き込んで起きることがある。
・肥満体型である。
上のチェックに一つでも当てはまる方は、逆流性食道炎の疑いがあります。

胃液の逆流ポイント

(1)食事
脂っぽいものを食べると下部食道括約筋を広げるホルモンが分泌され、閉じているはずの扉がゆるんで逆流しやすくなります。逆流を防ぐために、食事は腹八分目でやめましょう。
(2)腹圧
腹圧が強くなると胃の中が押され、胃液が食道に逆流しやすくなります。前傾姿勢になる長時間のデスクワークなども、腹圧がかかる原因になります。また肥満体型の人は腹圧がかかりやすい状態ですので、ベルトなどをきつく締めるのはやめましょう。
(3)睡眠中
睡眠中横になると、胃液が食道と胃の境目に集まりやすい状態になり、逆流が起こりやすくなります。寝る4時間前には食事を済ませ、消化させてから眠りましょう。

胃液の逆流は健康な人でも1日50回程度は起こっています。ただ回数だけではなく、逆流した胃液が食道にとどまる時間も問題で、長いほど食道炎が起こりやすくなります。また下部食道括約筋は、加齢によっても締りがゆるんできます。

逆流性食道炎クイズ

(1)胃液を最も逆流させる寝方は?
A:仰向け B:右向き C:左向き

答え B
胃を左右で比べると右の方が容積が小さくなっているため、右向きに寝ると胃液が食道の境目に集まり逆流しやすくなります。それを防ぐには左向き、または上半身を軽く起こして寝るようにしましょう。

(2)次のうち食べ過ぎると最も食道を傷つける可能性が高い食べ物は?
A:トマトサラダ B:豆腐サラダ C:グリーンサラダ

答え A 
食物繊維は消化しにくい分、胃液の分泌が多くなり逆流が起こりやすくなります。また酸味は、すでに荒れた部分をさらに刺激して悪化させることがあります。食物繊維が多い食べ物はよく噛んで食べる、酸味の強いものは食べ過ぎに注意しましょう。

(3)次のうち、胃液を逆流させる可能性が高い行動は?
A:ウォーキング B:ゴルフ C:カラオケ

答え C
歌うと大量の空気がお腹に入るため、腹圧がかかり逆流しやすくなります。食事がすぐにカラオケに行くのはなるべく避けましょう。
ゴルフも前傾姿勢になりやすいので、注意は必要です。

日常生活に気を付けて、食道へのダメージを防ぎましょう。