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第45回(2/17) 花粉症

ゲンキリサーチャー:川島明
ドクター:後藤穣

花粉症のメカニズム

アレルギー検査で陽性となった物質がある人は、その物質の溜まるバケツを体内に持っているということです。例えばスギ花粉で陽性となった人はスギ花粉が溜まるバケツを持っており、人によってバケツの大きさも花粉が溜まるスピードも違いますが、バケツから花粉があふれたときに花粉症が発症します。さらにこのバケツはある日突然手にすることもあるため、誰でも花粉症を発症する可能性を持っています。
一度バケツを手にしたら、手離すことも大きさを変えることもできません。唯一できることは、いかに花粉を溜めないようにするかということだけなのです。

花粉症対策

・マスク
マスクは正しく着けないと効果が半減してしまいます。
マスクをするときには鼻の上部をきちんと押さえ、プリーツ広げてアゴの下まで覆い、できるだけ隙間をなくしましょう。
・メガネ
ジャストサイズのゴーグルであれば完璧に花粉を防げます。また一般的なメガネでもある程度の花粉はガードできます。
・衣類
ウールなどの起毛性の素材は、繊維の中に花粉が入り込むので要注意です。またナイロン製のウィンドブレーカーなどは、一見花粉が付着しにくいように思えますが、静電気がおきやすく花粉を引き寄せてしまいます。静電気防止には洗濯時に柔軟剤を使用したり、スプレーをしたりすると良いでしょう。
室内に入る前に衣類を軽くはたいて、花粉を落とすのも効果的です。

花粉症を乗り切るお掃除法

(1)リビングの掃除をするときにはまず加湿器をつけましょう。花粉は水分を吸収するため湿度が高いほど重くなり、下に落ちやすくなります。
(2)いきなり掃除機をかけずに、まずはウエットシートやぞうきんなどで拭いて花粉を取りましょう。たたみも畳の目に沿って、固く絞ったぬれぞうきんで拭きましょう。
(3)掃除機をかけるときは、排気の風で舞い上がった花粉を吸わないよう、掃除機を持ち上げると良いでしょう。
(4)換気をするとサッシに溜まっていた花粉が舞い上がってしまいます。換気の前にサッシの花粉を水で洗い流すことを忘れずに。

花粉掃除のポイントは「水」です。うまく利用して快適空間を手に入れましょう。

花粉症の治療

・薬を服用している方は、自己判断で薬を飲まなくなると症状が悪化することがあります。また途中で服用を止めると薬の効果が十分に発揮されなくなります。きちんと医師の指示通りに服用しましょう。
・アレルギーの体質を変えられる唯一の方法が減感作療法です。アレルギーの原因物質を注射で少量ずつ体内に入れ、身体を慣らしていきます。この治療が功を奏するとバケツから解放されることも期待できます。今は注射での治療が行われていますが、舌の下にエキスを垂らす治療法も現在研究されています。舌下での治療のため痛みもなく、副作用も起きにくい方法です。
・他にも、鼻の粘膜をレーザー光線で焼くレーザー治療があります。花粉に反応しにくくなります。