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第34回(11/25) 冷え

ゲンキリサーチャー:TKO
ドクター:川嶋朗

冷えのメカニズム

熱は血液にのって全身に運ばれ、毛細血管の端まで巡っています。寒さを感じると身体は体表面から熱を逃さないよう、まずは末端である手足の毛細血管を縮めます。そうすることで内臓が活動できる体温を保つのです。
一方暖かいところに戻ると血管を広げて血流を促し、余分な熱を体表面から逃します。この温度調節を担っているのが自律神経で、末端へ信号を出して血流量を調節し、体温を一定に保っています。
この自律神経が乱れると暖かい場所でも熱が行き渡らず、冷えにつながります。
身体を温める方法の一つは運動。筋肉を使うことで熱が生まれます。
もう一つ身近な方法としては食事があげられます。食べ物自体の熱はもちろん、消化吸収する際に胃や腸が動くことでも熱が発生しているのです。

身体を温めてくれる食物

甘酒、生姜、唐辛子、チョコレート、焼き芋の5つで実験をしたところ、一番身体を温めてくれたのは甘酒でした。甘酒を摂取すると身体が全体的に温まり、60分後のキープ力も他に比べると高い結果でした。
発酵食品である甘酒は、酵素の働きで代謝を促進させ身体を温めてくれます。またとろみが胃に滞留するため熱を保持しやすいという特徴もあります。
生姜に含まれるジンゲロールという成分は、加熱するとショウガオールに変化し身体を温めてくれます。
唐辛子は瞬間的に温める作用は強いものの、発汗して体温を下げてしまう現象が見られます。暑い地域で唐辛子などの辛いものを食べるのは汗をかいて体温を下げるためなのです。
チョコレートや焼き芋などの食べ物は、代謝されるときに熱が生まれるため体温が上がってくるのは数時間後です。すぐに温まりたいときにはあまり適していません。

冷えた足先を温める方法

足湯、靴下、青竹踏み、ツボ(三陰交)、足指じゃんけんの5つで実験したところ、一番足先が温まったのが青竹踏みでした。
足の裏には冷えやむくみに効果がある「湧泉」というツボがあるため、青竹踏みは運動とツボの2つの刺激があったと考えられます。
また三陰交というツボも血流をよくするため、長時間にわたって身体を温めてくれます。
足湯は、終わった後に濡れた状態だと気化熱が奪われるため、よく拭いてすぐに靴下などで保温することが大切です。

それぞれのやり方などによって効果には個人差がありますが、自分にあった方法を見つけて身体を温めましょう。