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第18回(8/5) 白内障

ゲンキリサーチャー:川島明(麒麟)

白内障は50代で2人に1人、早ければ40代で発症します。主な原因は加齢で、病気というより一種の老化現象とも言えます。

白内障とは?

眼の中にある水晶体は、外から入ってくる光を屈折させ、網膜に像を写すレンズのようなものです。その水晶体が濁ってしまうのが白内障です。濁った水晶体には赤や黄色の色素が沈着しているため、白内障の多くの方は視界全体がオレンジがかっているようです。特に白い車などはわかりづらく、動いているものは認識が遅くなります。さらに昼は黄色系の色が、夜は青色系の色が周囲と同化するため、認識できる色も限られてしまいます。

白内障の原因

水晶体は透明な細胞からできていて、規則正しく配列されています。それが加齢によって壊れて濁りが生じ、しかも一度壊れた細胞は元に戻りません。
また糖尿病から白内障が発症することもあります。血糖値が高くなると水晶体の中にソルビトールという物質が蓄積し、濁りの原因になるのです。
さらに紫外線も水晶体にダメージを与えます。長年紫外線を浴び続けると日焼けで皮膚の細胞が傷つくのと同様に、水晶体の細胞も傷ついてしまいます。するとまっすぐに光が通過せず見えにくくなってしまうのです。特に今の季節は、できるだけサングラスをかけたり、帽子をかぶったりして紫外線から目を守りましょう。

白内障セルフチェック

(1)光がまぶしく感じられる。
(2)物が2重、3重に見える。
(3)眼鏡を替えても視力が上がらない。
(4)色の区別がつきにくくなった。(暗いところで黒と紺の区別がつかない、右と左と違う色の靴下を履いてしまうなど)
(5)近くが見えやすくなった。
ひとつでもあてはまれば、白内障の可能性があります。

白内障は水晶体の周りから濁る「皮質白内障」と、中心部分から濁る「核白内障」があります。
(1)〜(3)は多くの人がなる皮質白内障の症状。
(4)〜(5)は核白内障の特徴です。

白内障の治療

多くの人が発症する身近な病気、白内障ですが、手術で治すことができます。
従来の白内障手術では麻酔をかけるのに目に注射をしたり、また眼球を1センチほど大きく切り、水晶体を丸ごと取り除いていたため縫合の必要がありました。
しかし今は点眼麻酔のみで、縫合の必要もなく、両目の手術でも10分かからない程度の手術時間になっています。日帰り手術も可能です。
手術費用は、3割負担でおよそ5万5千円です。ただし多焦点レンズの場合は保険適用外となり、およそ40万円の費用が必要となります。

日常生活上少しでも不自由があれば、早めに専門医に相談しましょう。