2012年度開催記録

10月27日(日)第7回CBC生きもの地球学校
「昆虫と植物の不思議な関係」 at 東山動物園

心配された台風27号が南の海上に逸れ、秋晴れとなった10月27日(日)、東山植物園にて「昆虫と植物の不思議な関係」が開かれ、23人の親子が集合しました。植物は自分が動けない分、風や生き物の力を利用して子孫を残しています。例えば、ハチやチョウなど、花の蜜を吸う、あるいは花粉を食べる昆虫を利用して、おしべの花粉をめしべにつける受粉行為ですが、実は植物は昆虫を引き寄せるために、様々な形で戦略を立て、進化してきました。植物園の今井田さんから説明があったのは以下の4点です。昆虫に蜜のありかを知らせるために花びらに「蜜標」と言う点をつける。花の形が筒状の植物は、受粉をしてもらいやすい口の長い、また脚力がある昆虫を寄り付かせている。雌花のめしべの先端を雄花のおしべと同じ様な色・形にして昆虫をだます。近親交配を避けるために、同じ花の間でめしべがむき出しになるタイミングをずらす。この他、葉の付け根に蜜腺を持ち、寄ってくるアリにボディーガードを頼む「アカメガシワ」や、ダニの為、葉の付け根に部屋を与える「クスノキ」など面白い植物のお話があり、その後、園内に出て様々な花や植物を観察しました。最後に④同様、近親交配を避けるために1晩目は赤、2晩目は白い花を咲かせると言う、珍しい植物「パラグアイオニバス」の花を割って、中の違いを観察しました。次回の「生きもの地球学校」は、11月30日(土)名古屋港水族館での「知っているようで知らないペンギンの秘密」です。


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