CBC・東山動植物園・名古屋港水族館は、連携企画として2011年度から13年度まで(東山植物園の参加は12年度から)『生きもの地球学校~東山動植物園・名古屋港水族館で学ぼう』を開催しました。
これは、2010年、名古屋で開催された「生きもの地球会議・COP10」を契機に社会に高まった生物多様性への関心をつないでいこうというものです。各講座では、毎回テーマを決め、飼育や栽培担当者による興味深いお話や、施設のバックヤード見学、それにNPO法人「地球映像ネットワーク」が所蔵する生きものの生態を克明に撮影したドキュメンタリー作品の上映を行いました。
12月2日(日)第9回CBC生きもの地球学校
「アメリカ大陸動物紀行」 at 東山動物園
今年度9回目の「CBC生きもの地球学校」は、東山動物園で開催されました。今回のテーマは「アメリカ大陸動物紀行」です。時折小雨がまじる生憎の天気でしたが、38名が参加しました。前半は、北米大陸でのオオカミの生態に迫る貴重なドキュメンタリーの上映会でした。オオカミの群れは序列関係が厳しいものの、同時に、群れ全体は子供を温かく守り育てていく家族社会でもある様子が、紹介されました。後半は、シンリンオオカミ(北米)カピバラ(南米)ドールシープ(北米アラスカ)など、アメリカ大陸に生息する動物の観察会です。オオカミの肺は、同体型の動物と比べれば、並外れて大きいので、遠吠えは10km先まで届くと言われていたり、かなり長距離を走り続けられる持久力抜群の動物であること。さらに、オオアリクイは、60cmもある長い舌で餌のアリを絡めとって食べること等、展示檻前での飼育員の説明に、参加者は興味深げに聞き入っていました。