CBC・東山動植物園・名古屋港水族館は、連携企画として2011年度から13年度まで(東山植物園の参加は12年度から)『生きもの地球学校~東山動植物園・名古屋港水族館で学ぼう』を開催しました。
これは、2010年、名古屋で開催された「生きもの地球会議・COP10」を契機に社会に高まった生物多様性への関心をつないでいこうというものです。各講座では、毎回テーマを決め、飼育や栽培担当者による興味深いお話や、施設のバックヤード見学、それにNPO法人「地球映像ネットワーク」が所蔵する生きものの生態を克明に撮影したドキュメンタリー作品の上映を行いました。
8月26日(日)第5回CBC生きもの地球学校
「アフリカゾウのトレーニング」 at 東山動物園
第5回生きもの地球学校が、26日(日)に東山動物園で開かれました。テーマは「アフリカゾウのトレーニング」。参加者は早速、動物園でただ1頭のアフリカゾウ、ケニー(♀・39才)とバックヤードで対面です。ここで飼育係の野村さんから、ゾウのトレーニングは、棒で足などに触り反応をすると、ご褒美の黒砂糖をあげるというやり方で始めるという話を聞きます。その後参加者はゾウ役と人間役に分かれ、ゾウ役の人があてずっぽうに色んな動作をし、人間役が望んだ動きをすると「カチッ」と音を鳴らすという動物トレーニングの疑似体験をしました。ゾウは体が大きく、ケガや病気のチェックの時に簡単に麻酔で眠らせておくことが難しいため、足を上げたり移動させたりするトレーニングは必須だということです。そしてケニーとのお別れにリンゴやイモを手にした参加者は、4トンの巨体と再び大接近。手の中のエサに長い鼻が伸びてくると「ワアッ」と歓声があがり、握手代わりにちょっと湿った鼻先をなでていました。この後、ナミビアのナミブ砂漠をエサを求めて移動するアフリカゾウの群れを追ったイギリスのドキュメンタリーを鑑賞し、『自然の厳しさを感じた』といった感想が寄せられました。