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ヤメ暴~漂流する暴力団離脱者たち ‘18

平成30年度 文化庁芸術祭参加作品

【受賞歴】
第42回 JNNネットワーク協議会賞 ネットワーク大賞
第44回 放送文化基金賞 奨励賞&企画賞
第55回 ギャラクシー賞 選奨

2018年11月25日(日)深夜1時25分~2時40分

ナレーション 國村 隼

初回放送から1年。
追加取材で更に見えてきたことがある。
あの暴力団組長だった男は、まだ吠えていた…。

「国はこのまま放っておくんですか?」

元暴力団員のことをヤメ暴と言う。
暴力団対策法施行前に
6万人以上いた暴力団員の数は急速に減少
去年は1万6千人に。
つまり、過去20年あまりで
4万7千人のヤメ暴が生まれたことになる。
彼らは、社会を漂流している。それは、なぜか…。

ヤメ暴
- あらすじ -

西山俊一・66歳の経営する
香川県善通寺市の建設会社が舞台。
ここでは、10人ほどの元暴力団員たちが住み込みで働いている。

ヤメ暴

西山はかつて暴力団組長だった。
敵対する組をダイナマイトで
襲ったこともあると言う武闘派。

太ももには拳銃でうたれたあと。
腹には短刀で刺されたあとがある。
その傷あとを見せながら
「やるのも英雄。やられるのも英雄。
それがヤクザの世界。
でも、それは間違いです」と静かに語る。

西山は38年前にカタギとなり、
仲間と建設会社・西山組を立ち上げ、
以来、元暴力団員を従業員として受け入れてきた。
全国の刑務所をまわり、
彼らと面会や手紙のやりとりをしながら、
自立・更生を応援してきた。
塀の中でも西山のウワサは広がっている。

ヤメ暴
ヤメ暴
ヤメ暴

暴力団対策法や暴力団排除条例の施行で、
暴力団員は締め付けられ、その数は年々減少。
国の施策は確実に
効果があらわれているように見える。

ヤメ暴

しかし、そう喜んではいられない現実をご覧頂く。
西山の元には塀の中からの
叫びが綴られた手紙がたくさん届く。
また、西山の元で働く元暴力団員たちの
赤裸々な告白は、見る人を愕然とさせる。
暴力団をやめた男達=ヤメ暴が、
今も漂流している。

プロデューサー:大園康志

ディレクター:下野賢志

制作:CBCテレビ 報道部

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