極みの料理

2013年3月19日放送分

岐阜市産 醍醐卵

産地のご紹介

棚橋ファーム 棚橋 剛さん

棚橋ファーム 棚橋 剛さん

profile

1969年、岐阜市生まれ。高校卒業後、後藤孵卵場、東海くみあい飼料(現・JA東日本くみあい飼料)で養鶏を学ぶ。31才の時に家業に戻り、醍醐卵の生産に専念。現在は、剛さんは鶏卵の生産管理を、弟の司さんが営業や販売業務を担当し、二人三脚で棚橋ファームを盛り上げている。

棚橋ファーム
http://www.daigoran.jp/

棚橋ファームは、私の父が始めた採卵養鶏場です。父は九州の生まれ、岐阜へ来たのは高校卒業後のことでした。学生時代に自分の学費を稼ぐため、家の庭先で鶏を飼っていました。養鶏の面白さに惹かれた父は、当時養鶏業の大変盛んだった岐阜県の孵卵場に就職。その後、市内で廃業してしまった養鶏場を引き継ぐことが決まり、鶏卵作りを始めました。これが、現在の棚橋ファームの原点です。

私たちがずっとこだわり続けているのは、健康な鶏を育てることです。確かに、鶏の飼料にビタミンやDHAを添加すれば、安易に栄養価の高い卵を作ることは可能です。ですが、鶏の健康が良好であれば、おのずと安全で美味しい卵が産まれると考えています。そこで、健康を第一に考えた飼料を独自に設計、なかでも有用な微生物や菌を活かした飼育方法を実践しています。

自然界には、乳酸菌や酵母といった生物に有用な作用をもたらしてくれる菌が無数に存在しています。父は、その働きに目を付けたのです。現在は、畜産だけでなく農業の分野でも広く活用されているEM菌を使っていますが、当初は自ら田んぼや竹やぶに入って、菌を採種し培養していました。EM菌は鶏の病気やストレスの軽減、卵の質を高めてくれる働きがあるのですよ。

こうして産まれる醍醐卵は、父が丹精込めて作り上げた棚橋ファームの自信作です。岐阜県産の米ぬかや飛騨小坂町のヒノキの炭、にんにくなど、独自に加えている飼料原料も、醍醐卵には欠かせません。また、遺伝子組み換え原料は使用しません。卵を割ってみると表面がこんもりと膨らんで、卵らしさをしっかりと感じられる濃厚な味が自慢です。現在は、農場での直売と産直市場での販売のみ。「やっぱり醍醐卵は違うね」と誉めてくださる皆さんに、胸を張ってお渡しできるものを作りたいと思っています。そして、これからも農場直売の地元に愛される卵にこだわって、産みたての新鮮卵をお届けします。

page up