極みの料理

2012年5月8日放送分

武豊町産 たまご

産地のご紹介

有限会社知多エッグ 中野滝宗さん

有限会社知多エッグ 中野滝宗さん

profile

1968年、常滑市生まれ。有限会社知多エッグ代表取締役社長。養鶏業は先代から手掛ける家業で、滝宗さんは25歳の時に後継者として家業に従事するように。その後、鶏舎の増設やパックセンターの設立など、着実に規模を拡大。現在、知多エッグは、採卵鶏27万羽を有する大型ファームとなっている。

知多エッグでは、産みたての新鮮なたまごを、少しでも早く消費者の皆さんのお手元に届くようにしています。鶏舎内は、給餌や糞尿処理、収卵など多くの作業を機械化し、隣接のGPセンターという施設で洗卵からパック詰めまで行います。出荷までの全工程を農場内でスピーディに完結することで、生まれてから24時間以内には消費者の皆さんの元へ届けられるようになっているのです。

鶏舎のある敷地内には、直売所も設けています。本当に美味しいたまごを提供したいという思いから始めました。ここで販売しているのは、小さなヒビが入っていたり、汚れが付いた、いわゆる訳ありのたまごです。中身は、出荷するものと何一つ変わりません。もちろん産みたてです。1日の販売数は1200パックほど。価格が手頃ということもあり、多くのお客様にご利用いただいています。なかには、ヒナが成鶏となって始めて生む初卵を楽しみに直売所へ来て下さるたまご好きのお客様もいらっしゃるんですよ。

現在のところ、主な販売先は大手スーパーがメインですが、産地のこだわりを発信していきたいと考えています。地元の飲食店での取り扱いも少しずつ増え、最近では、ケーキ店のオーナーさんが「知多エッグのたまごは新鮮で生地がしっとり仕上がる」と絶賛して下さったことがありました。シューやスポンジが膨らみが良くなりすぎて、たまごを少なめにしたという驚きのエピソードも。毎日数多くのたまごを使うプロからの評価は、この上なく嬉しいことです。

美味しいたまごを作るためには、健康な鶏を育てることが大事だと考えています。知多エッグには、指定のふ化場から生まれて1日目のヒナが届き、たまごを産めるようになるまで約120日間は、育成農場で飼育します。最初にきちんと餌付けをして、どのヒナも元気に育つよう手助けをしてやることも大切。知多エッグでは、1日に7000パック以上のたまごを出荷していますが、そのひとパック、ひと玉ごとに自信を持ってお届けしたいと思っています。

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