極みの料理

2009年11月3日放送分

三重県多気町産 有精卵

産地のご紹介

(株)地主共和商会 地主隆弘さん

(株)地主共和商会 地主隆弘さん

profile

1954年、三重県多気郡多気町(旧勢和村)生まれ。もともと先代が畜産飼料を販売する代理店として創業したが、“人とは違うことを”という思いから養鶏業へ進出。鶏卵では全国で数少ない平飼い飼育を導入し、有精卵ひと筋にこだわり続けている。

(株)地主共和商会ホームページ
http://kokekokko.jp/

私たちが、養鶏を始めたのは1989年のことです。それまでは、畜産飼料や肥料を取り扱う卸し問屋で、営業マンとして地元の農家を回る日々でした。ところが、その頃の畜産業は下降気味で。苦しい状況が続いたのですが、抜け出すためには「新しいことに挑戦してみなければ!」と思い立って。それが、養鶏を決めるきっかけでした。

ところが、当時の私に必要な知識や技術は何もありませんでした。でも、最初から諦めちゃいられません。私には、妥協できないこだわりがありました。それは、平飼いでおいしい卵を作ること。まずは、鶏たちが地面に足をつけて走り回れるようにしたい。できるだけ自然に近い環境で育てるには、雄鶏も一緒に育てたい。ストレスを少なくすれば、鶏たちは一段とおいしい卵を産んでくれるはず。そう確信したのです。

日本の平飼い飼育の鶏卵農家は、数えるほどしかありません。ケージ飼育と比べると、1羽当たりの飼育面積が約9倍以上も必要で、効率の良い方法ではないからです。でも、食べてくださる皆さんからの「普通の卵とはひと味違うね!おいしかった!」という言葉に、心底励まされます。ウチの有精卵は、黄身がふっくら濃厚で、一目瞭然の新鮮卵。これからも皆さんの期待に応えられるものを作り続けたいと思っています。

また、ウチの卵をたくさんの方に味わっていただこうと、勢和多気インターの近くに「山の駅よって亭」をオープンしています。レストランも併設していますので、名物のたまごかけご飯やとり焼肉を食べていってくださいね。おみやげには、シュークリームやプリンなどのスイーツも人気です。もちろん私たちの農場で採れた卵を使った自信作ですよ。

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