極みの料理

2008年11月11日放送分

三重県 松阪市産 原木しいたけ

産地のご紹介

原木しいたけ生産者 梅田正則さん

原木しいたけ生産者 梅田正則さん

profile

梅田正則さん
1943年、三重県松阪市生まれ。幼い頃、生計を立てるために畜産や農業を模索しながら、みかん農園を成功させた祖父の影響から、1971年に自らしいたけ栽培をスタートした。


梅田吉人さん
現在は、息子の吉人さんも本業のかたわら協力し、当園のホームページを開設。webショップでは店長も務め、親子二代で家業を盛り立てている。
http://www.umedaen.jp/archives/0200/

しいたけには、おが粉に栄養剤を混ぜて育てる「菌床栽培」と、クヌギやナラの木に植菌して作る「原木栽培」があります。原木しいたけは、農薬も肥料も一切使わない。いわば、本物の自然食品なのです。硬い原木に育つだけあって、身がギュッと詰まって肉厚。ほどよい弾力の歯ごたえと、ジューシーな食感に驚かれるかもしれません。

「みえの安心食材」にも認定され、美味しさも、安全性もお墨付きですが、その栽培はとにかく重労働。木の伐採から、原木の運搬、さらに最終段階は、栽培ハウスへ原木を移して組み上げなければなりません。そのため、農家も年々減少傾向で、松阪市内ではわずか3軒。だからこそ私たちは、原木の美味しさにこだわって生産を続けていきたいと思っているのです。

ウチはもともと、祖父の代にみかん農園をやっていました。だから、しいたけ栽培は一からの手探り。栽培する環境ひとつで、育ちが大きく変わってしまうだけに、私たちの住む六呂木町に相性のいい品種を探すのが、なかなか難しくて。しいたけの品種は100種類以上にもなりますからね。1本の原木から立派なしいたけを沢山育てることができるのが、私たちの腕の見せどころです。

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