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#532 8月20日

「竹細工柄杓師・黒田正玄 千家十職の伝統と創造」
京都府京都市(JR東海道新幹線・京都駅)
千利休の好みの茶道具を作る10の職方、千家十職。江戸初期からその一つに数えられている黒田正玄家は、茶杓や柄杓など竹細工を専門に作り続けてきました。今も歴代の宗匠によって異なる好みを、丹念な細工で形にしています。
茶杓を始め、茶道で重要な役割を果たす竹の工芸品。
400年にわたり、竹細工を作り続けてきた家があります。
   
戦国時代、侘び茶を完成させた千利休が好んだ、茶道具。
茶碗、釜、塗り物など、利休の「好み」を形にするため、多くの職人の家、職家(しょっか)が誕生。
そのうちの10の家を「千家十職(じっしょく)」と呼ぶようになりました。
   
竹細工・柄杓師の黒田正玄家。
初代は柄杓作りの名人で、徳川将軍家に認められ御用柄杓師となり、三代目から千家へ出入りを許されました。
のちに千家十職の一つと数えられ、現在の十三代に至ります。
   
茶道の重要な道具の一つ、茶杓。
素材は、真竹。
自ら茶杓に適した竹を選び、じっくりと乾燥させます。
節の形や色合いに見所のある茶杓は、1本の長い竹から、わずか1~2本しか取れないといいます。
   
竹を細工して作られた、さまざまな茶道具。
歴代の宗匠によって変わる「好み」に合わせ、伝統的ながら新しい竹細工が生み出されています。