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今までの公演

#284

 

染谷 将太 「小さな復讐」

今回のゲストは19歳という若さで第68回ヴェネツィア国際映画祭にて賞を受賞した染谷将太さん。賞を獲得したことを、なんとネットで知ったという染谷さん。中井さんは「ネット社会って怖いですね。」と非常に驚いた様子であった。スタート状況は染谷さんの希望で鶴瓶さんが板付き、染谷さんがフレームインだ。

染谷は入ってくるなり、「昨日はご馳走様でした」と親しげな様子だ。鶴瓶、染谷、コグチという人物の3人で食事に行ったらしい。染谷は、その店で働く20歳くらい年上の女性がお気に入りらしい。「20歳離れてたって年の差なんて関係ないでしょう。」と染谷は言い放つ。実はその人は、ミサコという鶴瓶が想いを寄せる女性でもあった。話が弾んでいる中、染谷はずっとお腹をさすっている。どうやらお腹が痛いようだ。

鶴瓶は「腹痛いんか?」とつっこむと、鶴瓶自身も昨日からお腹の調子が良くないことを告白。染谷は昨日食事に行った際、コグチにカキを食べさせられてから調子が悪いらしい。染谷はコグチのことを疑っているのだ。鶴瓶は、疑心暗鬼になっている染谷に「アイツはお前よりずっと前からここで働いているんや!お前にコグチの何が分かるんや!!」と怒りをぶつける。染谷は前々から怪しいと思っており、「コグチさん、ミサコさんに手出してますよ。」と告げ口をするが、鶴瓶はそれでも疑わない。しかし痛みが増すにつれて、鶴瓶は染谷の言っていることを自然と受け止め始める。痛みに耐えられずその場に倒れこむ二人。「コグチの目的はなんなんや・・・。」

すると染谷が急に涼しい顔をし出した。「どうしたんや?」と聞く鶴瓶に対し、染谷は「実は痛くないんですよ。最初から。」と態度が豹変。「本当に一晩たったら効くんすね・・・。」と完全に悪役と化す。床に倒れこみ苦しむ鶴瓶とは対照的に、染谷はバイクの上に座り鶴瓶を見下している。表情は自信に満ち溢れている。「コグチさんの真の目的はね・・・。」ここで中井さんのOKコール。なんとも続きが気になるドラマの完成だ。

「コグチさんの真の目的」とは何だったのか、という疑問を残してドラマは幕を下ろした。それは即興ドラマを見ている人は誰も分からない。鶴瓶さん、ゲストの方は勿論のこと、中井さんや設定を決める人によってドラマの内容は大きく変わりうる。それが「スジナシ」だ。

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