産地直行水の恵み企画VTR
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OA 2007年2月10日(土)  奈良県・天川村



水を求めて奈良県の中央に位置する「天川村」に訪れました。天川村の中でも修験道の山として知られる大峯山のふもと、洞川(どろがわ)地区に注目しました。


通り沿いのあちこちで水が湧き出ているのを発見!地元の方に聞いてみるとこの辺りは「洞川湧水群」と呼ばれる水の豊富な場所だそうです。まずは洞川地区東部の水が湧き出ている所へ向かいました。その名も「ごろごろ水」。「ごろごろ」という水の湧き出る音から「ごろごろ水」と呼ばれているんだそうです。取材に訪れた日も、この水を求め遠くから多くの人が訪れていました。


この洞川湧水群の水を利用して作られるのが「吉野葛」。吉野葛の葛湯は冷え切ったからだを温めてくれます。「葛」とは葛の根から作られるでんぷんの塊で、気温が上がるとトロミがでてしまうそうです。そのため、洞川の冷たい水と冷たい空気が美味しい吉野葛には必要なんだそうです。


さらに、きれいな水が不可欠なものがありました。この地域で作られる胃腸薬「陀羅尼助丸」です。「陀羅尼助」は千三百年ほど前に大峯山で修業していた修行者によって製法が伝えられたものだそうです。キハダという木の皮を乾燥して小さくしたものを煮詰めたエキスから作ります。作る行程で水を沢山使うんです。


次に訪れた龍泉寺にも水場がありました。修業で大峯山に入る前に、安全祈願に訪れるこの寺。境内に湧き出ている池の水につかってお経をあげたり、滝に打たれるなどして身を清める場所です。井駒リポーターも滝に打たれる修業にチャレンジしましたが・・・。凍るほどの水の冷たさに断念しました。


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