産地直行気象予報士的小旅行企画VTR
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OA 2005年7月30日(土)  ~涼・青山高原~










新人気象予報士の平井いつか。今回は、名古屋から車で2時間ほどの距離にある三重県伊賀市の青山高原に「涼」を求めにきました。
青山高原は関西の軽井沢と言われる避暑地。7月末にもかかわらずウグイスも鳴いています。
「ホーホケキョがいいですね」という平井さん・・・。
標高756Mの地点で気温をはかることにしました。
一般的に100M上がると気温は0.6℃下がると言われています。
実際に気温を測ってみると・・・・27.3℃でした。
そこで、もっと気温の低い場所に行ってみることに。
山と山の間から何本もの滝が連なって美しい景色をおりなしている「布引の滝」!
きっと滝つぼのあたりの気温も低いはず!!
ちょっと大変そうですが行ってみる事にしました。
滝つぼのような地形は水が多いため周辺は木々が茂って木陰が多く、さらに水しぶきなどが蒸発するときに熱を奪い気温が下がるそう・・・
ということで実際に計測してみると・・・23.2℃!
この日の名古屋の最高気温36℃と比べると10℃以上も涼しいという結果です。
さらに、360℃視界のひらけた円山草原である実験をすることにしました。
この機械は風車型風程式風速計。
風速は1m/sで体感温度が1℃下がると言われてます。
実はこの青山高原は日本海から琵琶湖を通ってくる北西の風と太平洋からの南東の風が吹きぬける「風の道」!
この日の風速は4.4m/sでしたが、年の平均風速は7.6m/sもあるんです。
そしてここ青山には、地震守護で有名な神社があり、「要石」などに、おまいりするためにたくさんの人が訪れるそうです。
こちらの、神社の宮司さんに青山の気候について尋ねました。
天候が西から移動してくる場合は大阪の天気予報を参考にするんだそうです。
青山高原は分水嶺になっていて、雨が降ると半分が伊勢湾に流れ、もう半分は大阪湾に流れるという地形だそう。
今回の小旅行、夏にぴったりの涼を満喫できた旅になりました。

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