人生のターニングポイントにあの人あり! アナウンサー石井亮次が語った師匠のこと ・ 石井アナ中堅編

石井亮次

この人の今の活躍には、あの人との出会いがあった!
各界で活躍する人たちにインタビューし、多大な影響を受けた師匠とのエピソードを紹介していく。
今回は、CBCテレビ制作の午後の情報番組「ゴゴスマ ~GOGO! Smile!~」(CBC・TBS他)で司会を務める同局の石井亮次アナウンサーに聞いた。

石井アナは大阪府出身。名古屋に来て、アナウンサーとして20年目となる。
テレビではやはり関西弁は出さないが、インタビューでは関西人らしい口調で語り始めた。
中学生の頃よく観に行っていた「なんばグランド花月」で、ある日ステージに上げられ、トランポリンを使う芸人さんに観客を笑わせる方法をこっそり教えてもらった話や、アナウンサーを目指す前から、テレビで野球観戦をしている時にその音を消し、ラジオの実況を聴くという変わった見方をしていて、そのアナウンサーに憧れたとか…。子供の頃から、刺激を受けた人すべてを師匠と思うところがあるよう。
極めつけは、様々な意見をくださる「視聴者の皆さんが一番の師匠!」という。
この人、貪欲なのか? はたまた、お調子者なのか? それとも、謙虚なのか?
つみどころのない石井アナが、中でもターニングポイントとなった師匠として「2組」の人物を教えてくれた。「石井アナ中堅編」は、その第2弾である。

うもれていた僕の風向きを変えてくれたあの師匠

石井亮次

石井アナの師匠として外すことのできない人といえば、やはり「友近」さんだ。
出会いは、CBCテレビ制作の毎週土曜日の情報番組「晴れドキ」(東海エリア2008年3月まで放送)である。
2000年に入社した石井アナは、当時、新人という時代は過ぎ、中堅に差し掛かったころで、当番組では中継のリポーターなどコーナー担当をしていた。
放送の前日や放送後には、東京や大阪などから来る出演者と食事に行くこともしばしば。中でも、話が合い、可愛がってくれたのが友近さんだ。

ある日の食事の席でのこと、石井アナがしゃべっていると、友近さんから「あんたはアナウンサー目線じゃなくて、芸人目線やな」などと言われたとか。
その頃、石井アナが友近さんの前でよくやっていたのが、しゃべりの達人ともいえる上岡龍太郎さんのモノマネ。かつて、上岡龍太郎さんが共に漫才をしていたこともある横山ノックさんが亡くなった時の弔辞を完全コピーできるという特技があったのだ。
これを始めとした人真似を得意とする石井アナを友近さんはおもしろがり、そんな積み重ねが、ある日、系列の違う東京のテレビ出演へと繋がるのである。
それが、2012年8月に出演したフジテレビ系列で放送の「うもれびと」だ。
推薦人である友近さんと共に出演し、得意なモノマネやしゃべり芸的なものを披露した。
「35歳の時ですね、この番組に出させてもらったことで、風向きが変わったんですね、“ああ、こいつ、こんなやつやったんか!”みたいな風向きになって。これが、翌年(2013年)4月から始まる“ゴゴスマ”に繋がったと、僕は勝手に思ってます」と当時を振り返る。
当初「ゴゴスマ」は東海エリアの放送だったが、2015年の4月改編から関東エリアでも放送を始めて、そのタイミングで友近さんも当番組に加わる。
「きっかけの人とまたご一緒させてもらって、頭が上がらないです」と石井アナは語る。
現在もしばしば食事会をするそうだが、「これが一番鍛えられていると思います。だって4時間生放送みたいなもんですもん! 人に聞いていただける話じゃないですけど(笑)」。
石井アナは、飲みの場でもしっかり師匠から何かを学んでいるようだ。

このインタビューは、プロが恩人である師匠と対面し、指導を受けた“下積み時代”を語り合うドキュメントバラエティ「師弟ご対面SHOW ~私、一人前ですか?~」(9月15日・14時からTBS系列で放送)のスピンオフ企画

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