その山には年に一度、七福神が参上する
里人を大いに笑わせ福をさずける
設楽町の山里に400年続く「参候祭(さんぞろまつり)」は、七福神が禰宜と問答を交わす少し変わったユーモラスな祭り。
その問答に「参そうろう」という言葉が聞かれることから「参候祭」と呼ばれている。
その問答が珍妙で、集まった人々の笑いを誘う。
これまた珍妙な振る舞いで福を授ける。
皆がこじんまりと楽しむ「村祭り」の光景が広がる。
そして神様自身が酔っ払い、人々に釜のお湯を振りまくと祭りは最高潮を迎える。
この山には鮎や蜂の子、山菜といった山の恵みが溢れている。
しかし、決して便利ではない暮らしに、若者はこの地を去りたがる。
そしてこの祭りの存続も危ぶまれる。
七福神が福を授けるこの山の幸せとは何なのか。