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<論説コラム>火星が15年ぶりに大接近〜夏の夜空で私たちが見つけるロマンは?

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<論説コラム>火星が15年ぶりに大接近〜夏の夜空で私たちが見つけるロマンは?
【CBCテレビ イッポウ金曜論説室】

夏は夜空を見上げることが多くなる季節ではないでしょうか?
そんな中、火星が15年ぶりに地球に大接近します。7月31日は赤く輝く火星の姿に、つかの間暑さを忘れる夜になりそうです。

火星は地球の外側にある惑星のひとつです。直径は地球の半分、自転のペースは地球ととても近く、地球の一日が24時間なのに対し、火星の一日はおよそ24時間39分です。自転軸を傾けながら太陽の周囲を回っているため、地球と同じように季節も存在しています。数ある惑星の中でも地球とそっくりで、現在は火星探査の計画も進められています。数年前には火星移住計画も話題になりましたね。

そんな火星は時おり地球に接近します。地球の公転周期は365日、1年に1回太陽の周囲を回ります。一方で火星の公転周期は687日で、スピードが速い地球が火星に追いつき追いこすタイミングは2年2か月に訪れ、この時に2つの惑星の距離が縮まります。
火星の軌道は地球より楕円形のため、近づく距離も毎回違い、そんな中で接近する度合いが高いのがこの夏なのです。
すでに南東の空に明るい星を見つけている方も多いのではないでしょうか。その火星が7月31日に地球に最接近することになります。

今回の火星の大接近、15年ぶりとなります。前回の大接近があったのは2003年(平成15年)8月27日でした。この時の距離は5576万kmでした。今回は距離5759万kmと15年前には及びませんが、とても近い距離で火星を見ることができます。

ところで前回の大接近があった15年前はどんな出来事があったのでしょうか?先日の大相撲名古屋場所では平成生まれの力士としては初めて、関脇・御嶽海が初優勝しました。
15年前の2003年1月には朝青龍が第68代の横綱に昇進しています。4月には日本郵政公社の誕生、10月には東海道新幹線の品川駅開業、そして12月には地上デジタルテレビ放送開始と歴史の節目となるニュースも数々ありました。国際的にはアメリカによるイラク攻撃によってサダム・フセイン政権が崩壊しています。そしてSMAPが歌った『世界に一つだけの花』が大ヒットしたのもこの年でした。


■夏休みの宿題としてタイムリー

あれから15年。国立天文台・天文情報センターによりますと、次の接近は2年後の2020年10月ですが距離は6207万kmとやや離れていて、今回並みの大接近は17年後の2035年9月まで待たなくてはなりません。その時の火星と地球の距離は5691万kmとかなり近くなりますが、17年先の話ですので、是非今年の7月31日という機会を大切にして下さい。
この日、お天気に恵まれれば、火星は午後7時すぎに姿を見せ始め、午後9時には南東の低い空で赤く明るく輝く予定です。同じ日に南の空では土星や木星も見ることができます。接近する火星はこの日だけではなく9月にかけて数週間楽しむことができます。
全国各地で観測会なども予定され望遠鏡を使えば火星の表面も見ることが可能です。夏休みの宿題としてタイムリーなテーマかもしれません。
豪雨そして猛暑と平成最後の夏は自然の猛威と向かい合う日々となっていますが、時に真夏の夜空からの贈り物も楽しんでみてはいかがでしょうか。


【イッポウ「金曜論説室」より  by CBCテレビ論説室長・北辻利寿】
画像:CBCテレビ「イッポウ」(27日19:09)

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