先日、京都の永観堂を訪ねる機会がありました。
ご存知、紅葉の名所です。
<撮影/2014年11月某日>
素晴らしい紅葉のグラデーションと、
紅葉しない木々の緑や、黒っぽく浮かび上がる建物とのコントラストも見事です。
そういえば、「紅葉狩り」(もみじがり)という言葉、ちょっと不思議ですよね。
「狩り」の本来の意味は山などに入って獣を捕らえること...ですから。
かつては人里に紅葉する樹木が多くあったわけでもなく、
したがって、紅葉を楽しむためには、狩りと同様、
「山野に分け入る」必要があったことから、「紅葉狩り」の言葉が生まれたようです。
さらに、実際に枝や葉を"捕って"(取って)きて楽しむ...ということもあったとか。
この広い地球上で、実は紅葉する広葉樹がある地域はごく限られています。
その中でも、樹木の種類や気候の特徴などから
日本の紅葉は抜きんでて素晴らしいとされています。
技術の進歩で、写真や映像で自然の美しさをお伝えできるチャンスは
どんどんと拡大していますが、
(そして、それは我々の重要な仕事でもあるのですが...)
やはり、目の当たりにする自然の力には、なかなかかなうものではありません。