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過去の成長記録
6月25日(日)
試合前、エースストライカー同士が
火花を散らす
各務原ペースの試合に憮然とする監督、コーチ
各務原の攻撃を体を張って防ぐリョーマ
後半、腰痛をこらえながら守る隼大
 
数少ないチャンスに激走するペナFW陣
 かつて15対0で大敗した「愛知FC」と8月に再戦することが決まったペナキッズ。彼らが勝つためには、日々のトレーニング以外に実戦練習が必要と考えた監督とコーチは「仮想愛知FC」戦を行うことにした。今回、その相手に選ばれたのは岐阜の強豪「各務原FC」。過去、全国大会に出場している実力派チームである。特にその攻撃力は素晴らしく、50メートルを6秒65で駆け抜ける岐阜のスピードスター、FW越沢和施君は要注意プレーヤーだった。一方、ペナキッズのエースストライカー、遠矢は50メートル8秒。その差を如何にポジショニングと読みで克服できるか。いずれにせよ、このFW対決が勝負の鍵であることは間違いなかった。

 前半、キックオフとともに素早いサイド攻撃を繰り出す各務原。早速、窮地に立たされるペナキッズ。この日、DFの要、キャプテン隼大は腰痛の為ベンチスタート。そして、正GKの翔耶が修学旅行で欠場というのも不運だった。越沢君始め、各務原の攻撃陣はサイドを突破するや中央へ鋭いクロスを入れてくる。代理キーパーのリョウが懸命にゴールを守るものの重なる失点。「失点は仕方ない。下を向くな!声を出せ!」ワッキーコーチの檄がピッチに響く。前半は0-8で終了。そのほとんどに越沢君が絡んでいた。

 後半、腰痛の隼大が出場。痛みをこらえながら越沢君を抑えにかかる。リョーマ青山木村も体を寄せてゆく。そしてGKリョウがゴールマウス横でボールにしがみつく。前半とは比較にならないほど闘志を見せるペナキッズ。「1点取りに行け!行け!行け~!」走る遠矢にワッキーコーチが叫ぶ。

 しかし、そこで無常のホイッスル。ペナキッズは0-13で完敗した。愛知FCと戦うための強豪との実戦練習。しかし、スピード、テクニック全てが各務原FCに敵わなかった。改めて道のりの険しさを痛感する監督、コーチ。しかし、後半の頑張りをヒデ監督は称えた。そして、それを証明するかのように越沢君が言った。「ペナキッズの当たりは強かった」さらに、こう付け加えてくれた。「愛知FCとの試合、ガンバッて下さい」。
今週のお言葉
私たちの人生は、
私たちが費やした努力だけ価値がある。
  フランスの小説家
モーリアック
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6月18日(日)
ブラジル体操を伝授するワッキーコーチ
監督、コーチのいない日に自主トレを行うキッズ
一週間後、キッズのブラジル体操に
感動する監督、コーチ
裸の付き合いで結束力を強化
 女子名門チーム「名古屋FCレディース」に2対1と辛勝したペナキッズ。しかし、基本的テクニックに欠けていることを痛感した監督、コーチは、日頃からトレーニングをさせるため、宿題を課すことにした。それは「ブラジル体操」。名古屋FCレディースが完璧にこなしていた、筋力強化と柔軟性、そしてリズム感を養うトレーニングだ。これを美しくこなせるかどうかが、チームの格にもつながるのだ。

 翌日の放課後、かつてイチローが練習したというグラウンドにキッズは集まった。そして、キャプテン隼大の号令に合わせ、皆が行進を始める。しかし、なかなか歩調が合わない。原因の一つに、皆が声を出さないという問題があった。それは今までの試合でも監督、コーチが指摘していたペナキッズの欠点。その欠点を自覚する隼大リョウが声を出して足並みを揃えようと努力するのだった。そして1週間が過ぎ、監督、コーチの前で披露する日がやってきた。グラウンドに監督、コーチが登場するやいなや、大声で挨拶をするペナキッズ。この時点で今までと何かが違っていた。

 いざ「ブラジル体操」を始めるペナキッズ。その足並みは、見事揃っていた。感動を隠せない監督とコーチ。「お前ら、やればできるんだよ」。ヒデ監督の顔は紅潮していた。そして、更に皆の結束力を高めるために銭湯へ行く事に。現日本代表チームも風呂で裸の付き合いをする事で、より結束力を高めているからだ。互いの背中を流し、ともに湯船に入るキッズたち。監督、コーチがより身近な存在に見えたことだろう。そして、湯上りに監督から重大発表が行われた。

 それは、8月に「愛知FC」と再戦する事が決定したこと。従って、それまでに何としても強くならねばならないのだ。更に、試合に向けていよいよレギュラーメンバーを絞ってゆくということ。もちろん、全てのキッズにチャンスはあるのだが、チーム内での争いが激化するのは必至。銭湯での裸の団結式。しかし、これはそれぞれがライバルとして競い合うスタート地点でもあったのだ。
今週のお言葉
もし君が愛されようと思うなら
まず君が人を愛しなさい。
  古代ローマの哲人
アンナエウス・セネカ(イタリア人)
吹き出し 吹き出し
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6月11日(日)
「レフティ・モンスター」小倉隆史の
シュートを体感
浮き球を奪う際の体の使い方を伝授
「3人対26人のゲーム」~高速ドリブルで
右サイドを突破するワッキーコーチ
「3人対11人のゲーム」~巧みなリフティングで
ボールをキープするモンスター
「3人対11人のゲーム」~モンスターに
触発されてこちらもキープ!ヒデ監督
高年齢による体力の衰えから最後は
敗れたモンスターチーム
 女子名門チーム「名古屋FCレディース」に2対1と辛勝したペナキッズ。しかし、かつて日本代表として活躍した「レフティ・モンスター」小倉隆史は、彼らの弱点を見抜いていた。

 それは、浮き球に弱い、ということ。キッズの前に姿を現したモンスターは早速、練習にとりかかることに。小倉自らが空中に浮かせたボールを、キッズ二人が奪い合いシュートまで持って行くというトレーニングだ。高くバウンドしたボールの捉え方、そして相手に奪われない為の体の入れ方をわかりやすく指導してくれたのだ。そして、その技を実戦で使えるよう、小倉&ペナルティの3人チーム対ペナキッズ11人の試合を開始。小倉がスーパーテクニックでボールをキープするが、ペナキッズはそんな彼に果敢にぶつかってゆく。翻弄されながらもプロの技術に直接触れることでキッズは新たな発見をするのだった。

 そして、練習終了後、小倉は自身の少年時代の話を聞かせ、ペナキッズの成長を願うのであった。モンスターとの出会い。それは、ペナキッズにとって永遠に記憶に残る体験だった。
今週のお言葉
失敗とは転ぶことではなく
そのまま起き上がらないことなのです。
  無声映画時代の大女優
メアリー・ピックフォード
(カナダ人)
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6月4日(日)
怒涛の攻撃を防ぐしょうや
競り合うりょうま
体力でも勝る名古屋FCレディース
試合観戦するモンスター小倉
キッズの前に姿をあらわした小倉隆史
 今回、ペナキッズは試合をすることになった。あの愛知FC戦での15対0という屈辱的敗退からおよそ2ヶ月。彼らのその後の成長レベルを見るためだ。相手チームはなんと女子小学生チーム「名古屋FCレディース」。女子と聞いて、驚きを隠せないペナキッズだったが、この女子チーム、ただのチームではない。そのレベルは愛知ナンバー1で全国にもその名を轟かせているのだ。実際、練習が始まると、その統制のとれた動きやテクニックに唖然。重苦しいペナキッズサイドで遠矢は言った。「リフティングも相手の方がうまい。自信はないけど、1点はとりたい」。またキーパー翔耶は「少しでも失点を減らしたい」ともらした。キックオフの時間が迫っていた。

 と、その時、遠くからピッチを眺める人影があった。それは、かつて「モンスター」と呼ばれたサッカー界の超大物だった。いざキックオフ。徹底的に鍛え上げられた組織的プレーでレディースが攻め込む。ドリブル、フェイント、パス、どれをとってもレディースが一枚上手だ。また、フィジカル面も女の子とは思えぬほど強く、ペナキッズが倒されることも。ゴール前に繰り出されるボールをキーパー翔耶がなんとかセーブしていた。
 ピッチを眺めるモンスターがつぶやく。「う~ん、女の子には狙いがある。プレーひとつひとつに狙いがある」。劣勢に立たされたペナキッズだったが、そんな前半17分、センターサークル内で何気なく健悟が前に蹴りだしたボールはゴール付近まで飛んで行くと、ワンバウンドした後、やや前進していたキーパーの頭を越えてゴールイン。極めてラッキーな先取点を奪う。狂喜乱舞するペナキッズサイド。そしてそのまま後半を迎えることに。

 後半は、かねてよりヒデ監督が、その努力に注目していたさとしを途中投入する。そんな中、後半も益々レディースの組織プレーがさえ、ゴール前へとボールを運ぶ。フリーキックからの執拗な攻めもなんとかキーパー翔耶が防いでいる。と、そんな後半17分(残り3分)に、ペナキッズは、ついにペナルティエリア内で痛恨のハンドを犯してしまう。

 この日、ナイスセービングで何度もゴールを死守してきた翔耶に最大のピンチが訪れた。狙い済ましたシュートは翔耶の手に触れることもなくゴールに突き刺さった。これで1対1。振り出しへと戻ってしまった。

 モンスターは語る。「PKではあったけど、いずれこの状況になった」。それほどレディースのプレーは見事だったのだ。

 しかし、ここでペナキッズに異変が起きた。ボールへの反応が早く、執拗になった。奪ったボールを強引に右サイド前線へと運び、アキラが攻め込む。そして、相手がこぼしたボールを遠矢がシュート。終了間際に劇的ゴールを奪ったのだ。まさに奇跡的なゴールだった。ヒデ監督も思わずピッチへと飛び出していた。「フフフフフ、くやしさを知っているんじゃない」モンスターが少し感動したように語った。結局、このゴールが決勝点となり2対1、ペナキッズ初白星となったのだ。

 しかし、ベンチに引き上げたキッズに笑顔はない。巧さや強さ、いずれも女子チーム、名古屋FCレディースに及ばなかったことを痛感したいたからだ。そんなキッズにヒデ監督とワッキーコーチが言う。「君たちは、今日、何とか勝利することができた。しかし、本当の目的は15対0で完敗した愛知FC、jr選抜に勝利することなのだ。それに向かってますます頑張らなくてはならないのだ」と、そこに突然人影が・・・。

 「モンスター」がついにペナキッズの前にその姿を現したのだった。
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