ここ一ヶ月、キャンプ場で人が失踪するという事件が起きていた。
不思議なことに、生き残った人々はみな襲われた記憶がないのだ。
そしてその付近の山では、あの溝呂木が目撃されていた。
この一連のビースト事件も彼の仕業なのか・・・?
一方、M・Pである瑞生は、過去のとりかえしのつかない失敗を悔いていた。
ある少女のビーストの記憶だけを消し去るはずが、ビースト以外のすべての記憶を消したのだ。
少女の名前は理子。
両親がビーストに取り付かれて殺された、悲しい過去をもつあの少女だ。
彼女は自分の名前さえ覚えていない。
あるとき理子はビーストが出るという山の麓で溝呂木と接触する。
しかし彼はもはや以前の溝呂木ではなかった・・・。 |