WEBメビナビ

第32話
11月11日（土）

怪獣使いの遺産

巨大魚怪獣ムルチ

　ゾアムルチのベースとなったムルチは、もともと地球の怪獣だ。10年ほど前、まだＧＵＹＳの宇宙防衛網が完備されていなかった頃に、メイツ星人が地中から採取し、持ち帰っていたんだ。30数年前、ビオの父親が暴れないよう精神波で抑えていたのもムルチだった。ドキュメントＴＡＣには、超獣ドラゴリーが襲撃して来た際にも出現し、ドラゴリーに引き裂かれてしまったという記録も残されている。

ビオの父親

　気象調査に訪れたメイツ星人で、地球の空気が身体に合わず、病気になってしまったんだ。ある嵐の夜、両親をなくした少年・佐久間良を怪獣ムルチから助け、一緒に暮らしすようになった。金山という人間に姿を変え、ひっそりと隠れ住んでいたが、彼の面倒を見ていた良の方が宇宙人だと疑われ、ＭＡＴが調査を行なうことになったんだ。

「街が大変な事になってるんだぞ！」

　30数年前の事件では、ビオの父親が殺されてしまったために、その精神波で抑えられていたムルチが目覚め、暴れ始めた。ＭＡＴの郷隊員は、身勝手な人々への怒りで戦うことをためらってしまう。伊吹竜隊長は、今回リュウがミライに言ったのと同じ言葉をかけ、戦いを決意させたんだ。その時も、空は土砂降りの大雨だった。

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