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第198回(3/28)

今日から使える健康知識SP ~総集編~

「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」
咳や痰を伴う症状と慢性的な息切れが特徴。最終的には自分の力で呼吸ができなくなる恐れがあります。

息切れチェック

グレード0
普段は息切れを感じないが、激しい運動の時に息切れする。
グレード1
平地を急ぎ足で歩いたり、ゆるやかな坂道を上る時に息切れする。
グレード2
同じ年齢の人よりもゆっくり歩いたり、自分のペースでも休んだりする。
グレード3
平地を数分間、または100m程歩くと、呼吸を整えるため休んでしまう。
グレード4
息切れがつらく、外出できない。または衣服の着脱でも息切れする。

グレード1までは健康な人でも感じる息切れ。グレード2以降の息切れを感じるようになったら、年のせいだと決めつけず、肺機能検査を受けてみましょう。

「過活動膀胱」
自分の意思と関係なく膀胱が勝手に収縮し、頻尿や尿漏れを引き起こす病気。患者数はおよそ810万人といわれています。

過活動膀胱チェック

(1)一日の排尿回数が多いと感じている。
(2)急に尿意を催し、我慢できなくなる。
(3)我慢できず、もらしてしまうことがある。
(4)笑ったり咳をしたりすると、もれてしまうことがある。
(5)尿の出が悪く、排尿に時間がかかる。
これらに一つでも当てはまる場合、過活動膀胱である可能性があります。トラブルの原因のひとつが、膀胱や尿道などの臓器を支える骨盤底筋のゆるみです。

『骨盤底筋を鍛えるトレーニング』
(1)仰向けになり、足を軽く広げ、ひざを立てます。
(2)肛門の筋肉を2秒間締め、その後緩めます。
  これを5回繰り返します。
椅子に座る、または立った状態でしてもOKです。
継続して行い、膀胱トラブルの予防をしましょう。

「CKD(慢性腎臓病)」
腎臓の機能が徐々に低下する事で起こる病気。しかし、慢性の腎臓病は症状がなかなか出にくいので、気付いた時には手遅れになる場合もあります。気になる方は内科、泌尿器科で検査を受けてみましょう。

CKDセルフチェック

(1)尿が赤っぽい、尿が泡立つ。
尿の泡立ちは見分けづらいため、毎日の尿チェックが大切です。
(2)夜中に2回以上トイレに行く。
ポイントは、尿の量。1回に出る尿が少ない場合は、膀胱に原因のある夜間頻尿の可能性があります。
(3)靴や指輪がきつくなった。
これらの項目に2つ以上当てはまると腎臓の機能が低下している可能性があります。

「注意すべきしびれ」
(1)腰部脊柱管狭窄症
背骨の中にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなり、背骨を通っている神経が圧迫され、足先などにしびれが出ます。
(2)糖尿病
糖尿病により血中の糖分濃度が高まると、神経にうまく酸素や栄養が行き届かなくなり、足の裏に物が張り付いたようなしびれを感じることがあります。
(3)脳梗塞
脳に酸素や栄養を送っている血管が詰まる脳梗塞。詰まった場所によってしびれる箇所が異なり、特徴としてカラダのどちらか半身と、口がしびれやすいようです。
(3)椎間板ヘルニア
椎間板が強い圧力によって変形し、神経を圧迫することで足にしびれと痛みを生じることがあります。

お役立ちトレーニング

「口周りエクササイズ~舌回し~」
歯周病予防のエクササイズ。菌の繁殖を抑える唾液をうまく使うことがポイントです。
(1)上唇と前歯の間に舌を持ってきたら、歯と歯茎に沿って右回りに回します。
この時注意したいのが口の上下。上は鼻の付け根まで、下は顎の先まで届くようなイメージで、舌を目一杯のばしましょう。ほうれい線が気になる場所にきたら、舌を少し静止させシワを伸ばします。
(2)右回りに3回まわしたら、首もとをマッサージします。
(3)その後、同じように左回しも3回行いましょう。

「水平思考」
認知症を予防する脳のトレーニングのポイントとなる思考法。
先入観や固定観念にとらわれず、様々な視点を持つ事が頭を柔軟にします。
水平思考を使って、次の問題に挑戦してみましょう。

問題
授業参観で、先生がどんな問題を出しても生徒全員が手を挙げ、先生が誰を指しても正しい答えが返ってきました。これは先生が「ある工夫」をしたためですが、一体どんな工夫だったのでしょうか。

答え
先生は答えが分かった生徒には右手、分からない生徒には左手を挙げるように事前に指示し、右手を挙げた生徒だけを当てました。つまり先生と生徒が合図を決めていたのです。

「大腰筋トレーニング」
30歳を超えると一気に低下する下半身の筋力。下半身を鍛えるポイントは大腰筋です。

(1)スクワット
肩幅に足を広げ、椅子の背に手をおき、体重を後ろにかけながら行います。この時ひざをつま先より前に出すと痛める事があるので注意しましょう。

(2)もも上げ
浅めに座った椅子を両手でつかみ、ひざを胸につけるようにして足を引き上げます。力を入れながらゆっくり上げると効果的です。

(3)後ろけり出し
背筋を伸ばして椅子の背に手を置き、ひざを伸ばします。
そしてお尻の下辺りの筋肉を意識して、足を15cm程後ろに蹴り出しましょう。

それぞれ一日10回。毎日続けることが大切です。朝晩に分けて行ってもかまいません。
また、やり過ぎは筋肉や関節を痛めることがあるので注意しましょう。