第133回(12/7)
お父さんを痛風から救え!
解明!尿酸値7.0の謎
ゲスト | グッチ裕三 |
痛風の原因となる「尿酸」。
尿酸の原料として知られているのが、ほぼ全ての食べ物や飲み物に含まれている「プリン体」。これは遺伝子の核酸を構成する大切な物質です。このプリン体が肝臓で分解されると尿酸になります。
尿酸は体内で作られて、主に腎臓から尿中に排泄されますが、尿酸を排泄する力は遺伝や体質によって個人差があります。
尿酸値7.0
尿酸の基準値は、男性で3.8~7.0mg/dl、女性で2.4~5.8mg/dlです。7.0を超えたら注意が必要です。
実は、尿酸値が7.0以下の基準値内であれば、尿酸は血液に溶けてしまいます。しかし7.0を超えた状態になると、尿酸が結晶化し足の指などの関節に溜まっていきます。
これが痛風の原因となってしまうのです。
尿酸値は7.0を超えないよう、上手くコントロールしましょう。
また、尿酸値が高くなると、尿の酸性が強くなる傾向があるため、尿路結石にもなりやすくなってしまいます。
尿酸値改善法
(1) | 食生活の見直し |
研究により、体重を落とすことで、尿酸値が下がることがわかっています。 また食べ方としては「茹でる、煮る」がポイントになります。プリン体は水溶性なので茹でたり煮たりすることにより、量が2、3割減少するのです。 ただし鍋の残り汁を使ったおじやなどは、プリン体が溶け出ているので要注意です。 そしてもう一つのポイントが乳製品。最近の研究で、乳性品に含まれるカゼインなどの「牛乳タンパク」には、尿酸の排泄を促し尿酸値を下げる働きがあると報告されています。 |
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(2) | 有酸素運動 |
尿酸値を上げない、適度な有酸素運動を行いましょう。 | |
(3) | 十分な水分補給 |
尿酸値が高い人は、十分な水分補給が大切です。 | |
(4) | お酒を減らす |
(5) | ストレスを上手に発散 |
また、海藻、大豆、ゴボウ、さつま芋などのアルカリ性食品を摂っていると、尿が酸性からアルカリ性に傾きますので、尿酸が溶けやすくなります。
自分の尿酸値を知らない人は、是非一度チェックしてみましょう。