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特集アーカイブ 5時台特集

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2019年2月4日

こころの歳時記 2月 ~美しい自然でつづる日本の四季~

取材先 / 神宮内宮、神宮宮域林、他、各地
所在地 / 三重県伊勢市、名古屋市、ほか
連絡先 / 神宮司廳(非公開)

伊勢神宮の四季や美しい日本の四季と自然を映像で表現する「映像歳時記」。
2月4日は二十四節気の「立春」。暦の上ではこの日から春。二十四節気の一番目に当たる、一年の始まりを告げる暦です。
木編に春と書く椿。その種の角を削り中身を爪楊枝でかき出すことで、椿笛ができます。椿笛作りは、昔の子どもたちの野遊びの一つでした。
2月18日は二十四節気の「雨水(うすい)」。降る雪が次第に雨へと変わり、雪解けが始まる頃。昔から農耕を始める時期の目安とされてきました。
この頃、伊勢神宮で催される神事が「祈年祭(きねんさい)」。春の耕作始めにあたり、五穀豊穣を神様に祈る重要な神事です。
伊勢神宮、内宮の背後に広がる神宮宮域林では、この頃、五十鈴川の岸辺で「ヤマアイ」の花が咲きます。藍染の原料「アイ」が中国から伝わる前はこのヤマアイの葉の汁が日本最古の染め物「青摺(あおずり)」の原料でした。
水温五℃の五十鈴川の水中に頭から飛び込んで、川の中を歩きながらエサを探すのはカワガラス。よく見ると、川底の石の間には、ヘビトンボやカゲロウ、カワゲラの幼虫など、様々な水生昆虫たちが健気に生きていました。
夜、不気味な声で鳴く妖怪「鵺(ぬえ)」。実はその正体はトラツグミというバードウォッチャーに人気の鳥の声。黄色と茶色のトラ模様ですが、冬の落葉が積もった地面では、天敵から身を守るカムフラージュ模様になります。
また冬の公園では木の葉そっくりの姿をしたテングチョウも見られます。
早春の日溜りでは、成虫で冬を越すバッタたちの姿も見られます。
そして、森の小道をよく見ると、2月初旬から咲き始めるコセリバオウレンの妖精のような花に出会えることも。春の到来ももうすぐです。