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特集アーカイブ 5時台特集

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2018年11月1日

こころの歳時記 11月 ~美しい自然でつづる日本の四季~

取材先 / 神宮内宮、神宮宮域林、
愛知県東栄町小林花祭(撮影2012年)
所在地 / 三重県伊勢市、愛知県東栄町、
名古屋市、長久手市ほか
連絡先 / 神宮司廳(非公開)
花祭:愛知県山村振興室 052-954-6097
(映像の小林花祭:小林花祭保存会長
0536-78-5255 小野田博文様)

伊勢神宮の四季や美しい日本の四季と自然を映像で表現する「映像歳時記」。
11月になると、猛禽類(もうきんるい)が平地でも見られるようになります。特に隼(はやぶさ)の一種のチョウゲンボウは、最も身近に見られる猛禽類です。
11月7日は二十四節気の立冬。暦の上では冬の始まりですが、東海地方では平地でも紅葉が始まり、まさに秋本番。まだまだ生き物の姿が見られます。
近年愛知県などでよく見られるのが、環境省が絶滅の危険が極めて高い「絶滅危惧ⅠB類」(ライチョウと同じ)に選定しているツマグロキチョウ。
幼虫の本来の食草カワラケツメイが激減し、外来種のアレチケツメイが繁殖したため、愛知県のレッドリストでは2009年に絶滅危惧種から外されました。
秋の野山は自然の芸術の宝庫です。紅葉、木の実の他にも、小川の中に砂粒の筒状のアートを見つけたら、それはヨツメトビケラの幼虫の巣です。
11月は700年以上の歴史を持つ「花祭」が愛知県東栄町小林地区を皮切りに、北設楽郡の15の地区で11月10日から来年3月上旬まで、順次開催されます。
11月22日は二十四節気の小雪。徐々に冷え込みが厳しくなり始める頃。
新米を神々に奉り収穫に感謝する伊勢神宮の「新嘗祭(にいなめさい)」は11月23日です。この時期、春のように穏やかな陽気になる小春日和が続くと、春の到来と勘違いしたのか、スミレ、ナズナ、ホトケノザなど、本来は春にしか咲かない野の花が咲いているのに驚かされます。それらは「返り花」と呼ばれ、これから来る厳しい冬を前に、私たちに暖かさと安らぎを与えてくれます。