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特集アーカイブ 5時台特集

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2018年9月3日

こころの歳時記 9月 ~美しい自然でつづる日本の四季~

取材先 / 神宮内宮、神宮宮域林、神宮神田、
新城市四谷千枚田 その他
所在地 / 三重県伊勢市、津市、愛知県新城市、
名古屋市、岐阜県恵那市ほか
連絡先 / 神宮司廳(非公開)

伊勢神宮の四季や美しい日本の四季と自然を映像で表現する「映像歳時記」。
長月、菊月など異名の多い九月の美しい別名が「色(いろ)取(どり)月(つき)」。漁港の海では青く美しい魚が見られ、里では夏と秋の花が交じり合い、自然の色取りが豊か。
山里の沢沿いでは妖精のように繊細な花弁のシラヒゲソウが咲き、青く美しいオオルリボシヤンマが涼し気に舞います。
また稲穂も色付き愛知県新城市の四谷千枚田は全体が黄金色に染まります。
九月初旬、伊勢神宮の神宮神田では、平安時代中頃まで残った稲刈りの風習を今に伝える、稲穂だけを抜き取るという「抜(ぬい)穂(ぼ)祭(さい)」が行われます。
9月7日は二十四節気の「白露(はくろ)」。賑やかな虫時雨の代表といえばスズムシですが、平安時代まではマツムシのことをスズムシと呼んでいました。
9月23日は昼と夜の長さがほぼ同じになる二十四節気の「秋分」。
その秋分の日を挟んだ3日間、伊勢神宮では「秋の神楽祭」が催されます。
今年の9月24日は中秋の名月(旧暦の8月15日に出る月のこと)。
こうした秋の満月と深い関わりがあると言われているのが、五十鈴川にもたくさん生息するモクズガニ。秋と春に産卵のために海に下りますが、特に秋の満月の夜に多くのカニが川を下ると言われています。名古屋市の香流川でも、秋の満月の夜、短時間にたくさんのモクズガニが川を下って行きました。
お月見に欠かせないのが尾花(ススキ)。初秋、その根元に生えるのが、葉緑素を持たず、ススキに寄生して花を咲かせるナンバンギセル。紅色に染まりうつむくように咲くその姿は、まるで恋をして物思いにふける人の姿のようだから、別名「思(おもい)草(ぐさ)」。少しもの悲しい初秋の風情によく似あう花です。