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特集アーカイブ 5時台特集

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2018年1月9日

こころの歳時記 1月 ~美しい自然でつづる日本の四季~

取材先 / 神宮内宮、神宮宮域林、
その他の里山や里海など
所在地 / 三重県伊勢市・愛知県名古屋市・
岐阜県高山市など各地
連絡先 / 神宮司廳(非公開)

このコーナーは1月の歳時記を、伊勢神宮の神事や「俳句」、「やまと言葉」と共に、美しい映像で表現する「映像歳時記」。
その季節に初めて咲く花が「初花」。
俳句では桜をさすが、新年1月では蝋梅(ろうばい)など。
またおめでたい花として福寿草も喜ばれる。
1月5日は二十四節気の「小寒」。
いわゆる「寒の入り」で、この日から立春までの30日間が「寒の内」。
やわらかい土の地面では、土の中の水分が凍り「霜柱」が立つ。
植物にも「シモバシラ」の名を持つ草があり、寒い日の朝、根が地中から吸い上げた水が、枯れた茎の隙間から噴出したように凍って、まるで氷の花をさかせたようになる、不思議な植物である。
伊勢神宮では一月十一日御饌(みけ)という神事が行われ、内宮五丈殿では日本古来の歌舞「東遊(あずまあそび)」が神々に奉納される。
冬の枯野では、草花が枯れて、様々な天然のドライフラワーが見られる。
日本本土には成虫のまま越冬する3種のトンボがいる。
名古屋市近郊の里山でも丁寧に探せば、霜や雪の中、じっと春の到来を待つ姿を見つけられる。
今年の1月20日は「大寒」。
一年で一番寒い時季。
雪の結晶「六花(りっか)」や「綿帽子」、滝の水が凍ってしまう「凍滝(いてたき)」、渓流の水が岸辺に凍りつく様子など、美しい真冬の自然美が見られる時季でもある。
真冬に見られる自然美の絶景で、比較的見やすいのが御在所岳頂上の樹氷。
空気中の水蒸気が氷点下でも凍らない「過冷却」状態で強風により木の枝にぶつかって、その衝撃で凍りつくため、樹氷は風の来る方向に延びる。
そんな真冬の雪山でも、小鳥たちは元気に生きている。