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特集アーカイブ 5時台特集

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2017年9月1日

こころの歳時記 9月 ~美しい自然でつづる日本の四季~

取材先 / 神宮内宮、神宮神田、など
所在地 / 三重県伊勢市・津市・愛知県名古屋市
日進市・長野県塩尻市など各地
連絡先 / 神宮司廳(非公開)

このコーナーは9月の歳時記を、伊勢神宮の神事や「俳句」、「やまと言葉」と共に、美しい映像で表現しようと試みた「映像歳時記」。
9月1日は立春から数えて210日目。この頃は台風が多く、農家では稲の開花期と重なるため、注意を促す意味もあって「二百十日」を厄日としてきた。「野分」は、この二百十日頃に吹く強い風や台風の古い言葉。
秋らしい筋雲の下、稲穂が黄色く色付いた田んぼでは、ナツアカネのオスとメスが連接し、尾を振って空中から卵を産み落とす「打空産卵」が見られる。
9月初旬、伊勢神宮の神宮神田では、実りに感謝し稲を刈る祭典「抜穂祭(ぬいぼさい)」が催される。一本一本穂を抜き取る大昔の作法を伝承した古式ゆかしい神事。
今年の9月7日は二十四節気の白露。夜に大気が冷え草木に朝露が結ぶ頃。
この頃身近に見かける青いツユクサの中には、まれに色変わりの「ウスイロツユクサ」が現れる時も。「薄色」とは古の高貴な伝統色の一つ、薄紫のこと。
今年の秋の彼岸の入りは9月20日。この頃、突然姿を現し里を彩るのが、ヒガンバナ。お彼岸の食べ物「おはぎ」は、粒あんを萩の花に見立てたのが由来とか。萩の別名は「鹿鳴草(しかなぐさ)」。秋、鹿の鳴く頃に花を咲かせるからという。
そして彼岸の中日、9月23日は二十四節気の秋分。
この秋分の日をはさんだ3日間、伊勢神宮では雅楽と伝統舞踊を中心とした「秋の神楽祭」が催され、一般公開される。
秋の夜長を賑やかすのは虫時雨(むししぐれ)。その代表、スズムシの別名は「月鈴子(げつれいし)」。
まるで月から降ってきた鈴の音のように美しい音だからという。